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I love vinyl !

ミニマルDJ Actiasによるブログ

 今回は僕の好きなルーマニアのレーベル、an | dromedaを紹介します。

 

 僕は近年ルーマニアのレーベルのレコードをよく購入するのですが、ルーマニアンハウスのレコードって、アナログオンリーのリリースだったり、プレス数が限られたりしていて、手に入りにくいことが多いです。

 しかしこのan | dromedaのレコードは、リリースされてからすぐ購入したので、1~7まで全てそろえることができました。全曲レビューしていきたいと思います。

 

 1番はレーベル創設者vidによる2曲です。グレーのマーブルが綺麗なレコードです。vidといえば、他のレーベルからも高いクオリティの曲をたくさんリリースしているルーマニアンハウスのエースですが、このレーベルは自分のレーベルということもあって、長尺でのびのびやっている印象があります。

A : Legacy / いかにもルーマニアンサウンドっていう感じのシンプルでありながら奥行きのある曲。広いダンスフロアで映えそうな感じ。

B : Lent / A面に比べるとゆったりしていて静かな曲。やさしいクラップと風鈴のような音が繰り返され、日本の夏のイメージに通じるものを感じる。時々入るスネアの連打がアクセントになっている。

 

 2番はNecunoscuti。水色が綺麗なレコードです。この人はこの曲以外聞いたことないですが、非常にかっこよくて好きです。1番のレコードと世界観が同じような感じで、曲をときどき混同してしまいます。

A : Vom Ramane / 躍動感のあるビートで、少し上げたい時に使えそうな曲。ドイツ系のトラックに使われてそうな厳ついショットが使われているが、BPMがあまり早くなく、裏打ちが有機的なリズムで温かみを感じる。

B : Vom Ramane(vid remix) / 1番のB面と似たような、静かで一聴しただけではなかなか印象に残らない曲。しかし、何度も聞くうちに独特な哀愁を持った曲だと気付く。B面のラベルの写真の影響もあり、空を連想させられる。

 

 3番はSEPP。クリアレッドが怪しいレコードです。この人は他のレーベルからもよくリリースしているわりと有名な人(だと思います)。よくnu zauという人と組んでやっていますが、この人の曲はnu zauの曲よりもさらに特徴がなく、良くも悪くも無難な曲を作る人という印象があります。生DJも聞いたことありますが、普通でしたw

A : Biatac / 前の2枚と比べると音が固く、イカツいサウンド。マッチョな男の人が火花を散らしながら鉄を打っているイメージ。個人的にはあまり使用しないタイプの曲。

B : Lamartine / またまたB面はもわーんとしたやさしいミニマル。リズムがやや単調だが、このレーベル特有の通信音のような上物が印象深い。

 

 4番は1番と同じくvidのソロ作品。レコードの色はクリアグリーンです。個人的にA面がすごく好きで、B面があまり好きではないレコードなので、片面ばかり使ってしまっています。

A : Lignum / このレーベル特有の宇宙感があまりない曲だが、キッコッキッコッという音の繰り返しや重たいノイズなどが印象に残り、覚えやすい。vidが得意な癖のあるサウンドに仕上がっている。

B : Unnormal / タイトル通り、いつものan | dromedaらしくない曲。vidの曲という感じもあまりしない。BPMが早く、ゆったりできない。人を選ぶ曲。

 

 5番は2枚組です。これまでのようなカラーバイナルではないのが少し残念です。さて誰の曲かと見ると、Unknown!誰の曲かはわからない仕様になっています。そして曲名もわからないミステリアスな2枚組です。

A : / ルーマニアンテイストたっぷりの怪しい曲だが、弦楽器のような音が変な旋律を奏でていてあまり好きになれない。クラブでかかるとだれる感じがする。

B : / ドラムの打ち方がとてもかっこいい曲。スッスッというすり足系のハイハットが序盤からなっているのがいい。中盤からはあーあーというボイスとチャンチャンチャンというお祓いのような音が入ってくるので、ダークな感じになってくるが、土着的な暗さが癖になる曲。

C1 : / ピアノがとてもきれいな曲。このレーベルに限らず、ルーマニア系の曲には少し珍しいテイスト。この後に紹介する6番のvidのアルバムに似た曲が入ってることから、この曲はvidの曲だと思う。

C2 : /上物が少なくてシンプルな曲。使いやすいが、印象に残りにくいニュートラルな曲。

D : / an | dromedaらしい、ピーという通信音が耳につく曲。もう一ひねりほしい感じがする。

 

 6番はvidによるアルバム(3枚組!)です。これはすぐ売り切れそうだなと思って、予約購入したところすぐ売り切れましたw vidのアイデアのふり幅が感じられる楽しさがあり、音質も高い名盤です。

A : cand te intorci / 5番のC1に似たピアノの音がとてもきれいな曲だが、更に途切れ途切れの音声や通信音が鳴っていて宇宙を感じさせる曲。ただ、ピアノの旋律の進行とビートの進行に時間差があり、味わいがあると感じつつもそのズレが少し気になる。

B1 : pasul unu / とてもフラットなビートを使用しながら、時々ファーという鳴り物が入ってくるvidらしい曲。

B2 : tripusar / 4番のLignumと似た方向性の曲で、とても癖になる。ハッハッという呼吸音を上物に使ったインパクトのある曲。

C : dincolode / このアルバムで1番作り込まれている感じがするトラック。低音、中音、高音がどれもかっこいい鳴りをしているが、それらが抜き差しされて抑揚があるのが楽しい。

D : trezirea / アルバムの中で一番元気な感じの曲。パーティー向きな感じもするが、やや単調なので、長くかけると飽きられそう。

E : la drum bun / チャカポコしたエスニックな感じのパーカッションと雅楽のような鳴り物が入っているアジアンな曲。Cadenza系の曲とマッチする。

F1 : linistea & tim sane / 水のピチャピチャした音とマリンバのような音がとてもきれい。森林浴に合いそうな曲。ゆっくり跳ねるような打ち方のビートなのでMIXには向かない。

F2 : incheierea capitolului / どちらかと言うとラテン系の雰囲気の曲。アーというコーラスがとても際立っている。変わった旋律のコーラスなので人を選びそう。

 

 いよいよラストです。7番はまたまたvid。このレーベルはvidがほぼ自分のために設立したレーベルと言ってもいいでしょう。カラーバイナルでもなければジャケットも微妙なのが残念です。

A : The Seach / ベースも上物も短いループで繰り返されるので、とても印象に残りやすい。今までの曲と比べてやや軽い感じがするが、ピコピコとした音がキャッチ―で色々なDJに使われそうなトラック。

B1 : Anthea/Grumpy cat / B面は女性アーティストのAntheaの2曲が入っている。この曲はキックやハイハットがやや古い感じがしてあまり好きではない。

B2 : Anthea/The fog / ドラムの打ち方が複雑でとてもかっこいい。キックもクラップもハイハットもひねりがあり、シンプルでありながらあまり飽きない。

 さて終了です。長いですね。

最初にも書いた通り、an | dromedaはルーマニア系レーベルのため、新品で置いてあるレコード屋さんはかなり少ないと思われます。中古のレコード屋さんで見つけたら即ゲットですね!そしてぜひじっくり聞いてみてほしいと思います。

 

最後に、この中からピックアップした好きな曲をMIXしてSoundcloudに上げました!聞いていただけると嬉しいです。

https://soundcloud.com/actias/an-dromeda-mix

Set list

1.Lent

2.Vom Ramane

3.Lamartine

4.Lignum

5.Unknown B

6.cand te intorci

7.dincolode

8.The Seach