先日、ある企業さんでコーチングのロールプレイを実施しました。

 

日頃のコーチングをするにおいて、示唆に富んだロールプレイでしたので、共有します。

 

半年前に1日半のコーチングワークショップを実施し、コーチングスキルを定着するためのワークショップです。

 

コーチングの現場で起こりうる事例でグループ検討をしてその後全員の前で、

 

ロールプレイを実演してもらいました。

 

【事例】

お客さんから頼まれてたことを忘れてしまい。お客Aさんからのクレームで気が付いた部下Bさんのコーチングを行う設定です。

 

さて、皆さんはどんな展開でコーチングを開始しますか?

 

今回、最初の導入で失敗してしまったグループが半数ありました。

 

それは「面談目的の共有」です。

 

 

 

上司:「今大丈かな?Aさんからのクレームを頂いた件で話があるんだけど」

 

部下;「あ!、済みません。あの時、忙しかったものですから」

 

さて、この導入(面談の共有)でどこが問題なのでしょうか?

 

あれ?

 

ちゃんと、面談目的を伝えてるし、私もこう言って、始めているという方多いと思います。

 

このケースで上司の「面談目的」は

 

上司;(起こったことは仕方がないけど、同じようなミスが起きないように対策を考えたい)

 

に対し

 

部下;(やば、怒られる。忘れたのは確かだけど、だって、あの時忙しかったから、責められてはやりきれないな)

 

その証拠に、部下は謝罪(済みません)し言い訳(忙しかったもので)をしています。

 

 

 

正解話法をお示します。

 

上司;「Aさんからのクレームを頂いた件で時間を取りたいのだけど良いかな?起こったことは仕方がないんで、今後同じような事が他の人にも起こらないようにしたいので、協力してもらえるかな?」

 
部下;「はい。ありがとうございます。よろしくお願いいたします。」
 
部下の返答にご注目ください
 
(共有失敗ロールプレイ)
部下;「あ!、済みません。あの時、忙しかったものですから」(謝罪、言い訳)
(共有成功ロールプレイ)
部下;「はい。ありがとうございます。よろしくお願いいたします。」(感謝、承諾)
 
後者は感謝(ありがとうございます)を述べ、
面談を喜んで受ける姿勢(よろしくお願いいたします)を示しています。
 
この違いが「面談目的の共有」です。
 
Aさんからのクレームを頂いた件」だけでは
 
上司の意図(今後同じような事が他の人にも起こらないようにしたい)は伝わりません。
 
はっきり明言して、コーチングを始めてください。
 
 
 
 
他にはこんな話法もありました。
 
「じゃ、どうしたら忘れないようにできるかな?メモは取った?他の人に助けは頼んだ?」
 
 
 
 
あれ?これも、良く言っているけど、親切に考えてあげてどこがいけないの?
 
 
 
 
そうです。対策案を上司から提案してしまっています。
 
コーチングでは自ら気づき、対策を自ら出すことが重要です。
 
何故なら、自ら考えた答えはその後、実行に移す確率が高いですが、
 
人から与えられた答えは直ぐに忘れてしまいます。
 
 
更に、対策も、あなたが考えたよりもっと、良い対策を考えるかもしれません。
 
コーチングはコーチングの流れ(コーチフロー)を意識し、自ら気づき、考え、自主的に行動するお手伝いをサポートすることが目的です。そこをしっかり意識して日々のコーチング力を高めてください。