読書記録
『day to day』
高橋克彦 先生の文章だー!っとその名前だけ見て購入してから読んでいたら他の作家さんの豪華さに驚く。
読書クラブのおかげで作家さんの幅が広くなって来ていたのでこの作家さんは!あ、この方も…と短い文章ながらも他の作品を味わった上での楽しみが持てた。
短文でも作風や世界観出るなぁ。
『護られなかった者たちへ』中山七里
今年のミステリ選考期間内に入っていたら間違いなくこれを文春枠に◎推ししたのに…!と悔しがったほどストーリーが好きだった一冊。
社会問題として切り込む題材に、更に人間関係の絡みがうまく織り込まれていて。
情を滲ませた誠実な顔が角度を変えれば様変わる恐ろしさ、芋づるに引き摺り出される利権。
自分本位でありそうな人々がみせるハッとするような表情と情愛信頼。
読み終わった後にアマゾンのページ書影で映画化されるタイトルだったのだと知ってかなり納得した。
これは、確かに謎を解くミステリであり、繋がりの物語であり、今この瞬間も私たちが抱えている問題を見せつけてくる訴える要素の多い物語だからだ。
からくりは然程複雑ではない。
ただ、それをどう描いてゆくのかが、うまい。
2021年度漫画部門で私の推し本は『チ。地球の運動について 』に確定している。
途中『トリリオンゲーム 』が伏兵のごとく現れたけれど、総合で『チ。』が勝ち逃げだろうと。
発表年月縛りはなく、ただ私が2021年に読んだ本の中でという狭いランキングなのだけれど、漫画以外部門では間違いなくこの一冊がトップ5入りする。
『うつせみ』樋口一葉
『ゴールデンタイムの消費期限』斜線堂有紀
ミステリ主軸ではなく若き天才達の過ぎ行く数日間に重きを置いて。
天才とは才能とは好きとは何か。
好きでいなくてはいけないのか、上り詰める事とは何か。
秘める葛藤をさらに揺さぶる器としてのレミントン。
優しいな、と思うのは決してこのプロジェクトが才能至上ではなかったこと。
埋もれる才能を惜しいと語る雲雀の言葉からは化学反応によって更に可能性を見出せるものだけではなく、レミントンによって自分のすがりついていた呪いから解放され新たな道を見つけて行くものへの想いが受け取れた。
惜しい。
それはその場にたちすくんで燻り続ける種火がただ世間などによって立ち消えさせられる事に対してなのだろうか、と感じる。
特殊設定とくれば斜線堂さんという先入観を肩透かしのように爽やかに躱してくれた一冊。
『一九二八年三月十五日』小林多喜二
『村へ行く』鶴彬
『囃屋の手ぬぐい』
『世界遺産に行こう』
『文学少女対数学少女』陸秋槎
文春枠か。
本格枠には足りない。
数学の定理が重要な要素になるのだが、如何せん私の数学理解が追いつかない。
嫌いでは無いのに仲良くできない数学。
文学少女へと向けて平易に解説をしてくれているものの、そのレベルにも達せないわけで、つまりは定理と絡めて語られる推理の面白みやサゲの快感を十二分に味わえない致命的な事態に。
きちんと味わえない私の力不足…。
数学ううう…


