【ACT GAME 第一回戦 共通台本】

ACT GAME 第一回戦

共通台本！！

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ACT GAME 第一回戦 共通台本「秘密」
作・西本健太朗

裕貴が紙を片手に溜息をつく。 　　
そこに琴音が入ってくる。
裕貴、紙を折りたたむ。

琴音「ん？　どうしたの？　慌てて」
裕貴「いや、別に……。」
琴音「あれ、みんなは？」
裕貴「まだ来てない」 

琴音「そっか」 　　

琴音がふと机を見るとそこにスマホが置かれている。 

琴音「……これ誰の？」 

裕貴「さあ……？」 　　

琴音中身を見ようとする。 

裕貴「え、見るの？」 

琴音「うん」 

裕貴「うんじゃなくて見るのはまずくない？」 

琴音「誰のか確かめるだけだよ。その人困ってるかもしれないし」 

裕貴「そうかもしんないけど……」 

琴音「えいっ（とスマホを開く）」 

裕貴「……。」 

琴音「え……。」 　　

琴音、スマホを見つめ固まる。

そこに勝が入ってくる。 

勝「うぃーす」 

裕貴「え、どうしたんですか？　その格好」 

勝「ちょっといろいろあってな」 

裕貴「いろいろって……」 

勝「そんなことよりさ、さっきこれ拾ったんだけど、いる？」 

裕貴「いらないです。」 　　

勝、琴音と目が合う。

琴音、視線を外す。 

琴音「私、ちょっとトイレ行って来るね……」 

裕貴「……？」 　　

琴音が去る。 

勝「てか、裕貴聞いたぞ？」 

裕貴「何をですか？」 

勝「とぼけんなよ。これだよ（と裕貴が持っている紙を奪い取る）」 

裕貴「ちょ、返してください（と奪い返す）何で知ってるんですか？」 

勝「俺の情報網なめんなよ？」 

裕貴「……。」 

勝「で、どうするんだ？」 

裕貴「まだ、考えてないです」 

勝「考えてないって、早めに結論出さないとだろ？」 

裕貴「はい……。」 

勝「それなら――」 

裕貴「――あの、このことは少しそっとしといてもらってもいいですか？」 

勝「……。」 　　

そこに朱美が入ってくる。 

朱美「なに、のんびりしてるの？　もう来るよ」

勝「え？　早くない？」 

朱美「早く片付けて」 

勝「裕貴早く片付けろだって」 　　

裕貴、紙をポケットにしまい、それぞれ片付け始める。

しばらくすると。ノックの音がする。

以上共通台本

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