レモンとミルク
さっき朝飯を買いにマックへ行ったら、俺の前に外人が並んでたんだ
彼は紅茶を注文して、バイトの女の子がレモンかミルクを聞いている
でも全然通じないのよ
「レモンとミルクがございますけど」
「?」
「リィモンとぉミィクぐぁ」
「?」
「えーと、すっぱいと…おっぱいです」
俺が吹き出したと同時に、外人も吹き出した
アメリカ人
おまえら、アメリカ人にバーベキュー誘われたら、要注意だ。
アメリカ人のバーベキューへの思い入れは凄まじいものがあるからな。海外赴任中に取引先のデブに、ディナー奢ったお礼に誘われて、嫌々行ってみたんだが、まず肉が凄い。キロ単位くらいの塊で買ってくる。手土産に持ってった肉をみて「それじゃ足りないぜ、貧乏人」という顔をする。農耕民族はいつまでも肉食には慣れないらしい、みたいな。絶対、その肉4キロより、俺が買ってきた肉500gの方が高い。っつうか、それほとんど全部脂身じゃねえか。
で、デブ父が肉を切る。やたら切る。不良風のデブ娘とデブ息子もこのときばかりは親父を尊敬。普段、目もあわせないらしい息子がダディクールとか言ってる。郷ひろみか? 畜生。鉄板も凄い、まず汚ねぇ。サビとかこびりついてる。 洗え。洗剤で洗え。つうか買い換えろ。
で、やたら焼く。焼いてデブ一家で食う。良い肉から食う。ゲストとかそんな概念一切ナシ。ただただ、食う。デブが焼いて、デブがデブ家族に取り分ける。俺には回ってこない。で、ガツガツ脂身だらけの肉をたらふく詰めこみながら、みんなでダイエットコークとカロリーカットのビールを飲む。
デブ妻が「太っちゃうわね」とか言って、デブ夫が「カロリーゼロだから大丈夫さ」とか言う。「今日は僕も飲んじゃう」とかデブ息子が言う。おまえ、酒どころかドラッグやってるだろ?デブ娘も「ああ、酔っちゃった、あなた素敵ね」とか言う。こっち見んなよ、殺すぞ。あらかた片付いた後、「どうした食ってないじゃないか?」などと、残った脂身を寄越す。アメリカ人の考える事わかんねえ。畜生、何がおかしいんだ。