ある生徒の記録 | 雑記帳(仮)

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たまにダブリもあるかもしれない‥

だって、書いたこと忘れちゃいますから(#^.^#)

どうぞ、生温かい目で見守ってください☆



ある生徒の記録



私が小学校五年生の担任になったとき、クラスの生徒の中に勉強ができなくて、服装もだらしない不潔な生徒がいたんです。

その生徒の通知表にはいつも悪いことを記入していました。


あるとき、この生徒が一年生だった頃の記録を見る機会があったんです。


そこには、

「あかるくて、友達好き、人にも親切。勉強もよくできる」

あきらかに間違っていると思った私は、気になって二年生以降の記録も調べてみたんです。



二年生の記録には、


「母親が病気になったために世話をしなければならず、ときどき遅刻する」



三年生の記録には、


「母親が死亡、毎日悲しんでいる」



四年生の記録には、


「父親が悲しみのあまり、アルコール依存症になってしまった。暴力をふるわれているかもしれないので注意が必要」



………私は反省しました。今まで悪いことばかり書いてごめんねと。

そして急にこの生徒を愛おしく感じました。

悩みながら一生懸命に生きている姿が浮かびました。

なにかできないかと思った私はある日の放課後、この生徒に、

「先生は夕方まで教室で仕事をするから、一緒に勉強しない?」

すると男の子は微笑んで、その日から一緒に勉強することになったんです。

六年生になって男の子は私のクラスではなくなったんですが、卒業式の時に

「先生はぼくのお母さんのような人です。ありがとうございました」

と書かれたカードをくれました。




卒業した後も、数年ごとに手紙をくれるんです。

「先生のおかげで大学の医学部に受かって、奨学金をもらって勉強しています」

「医者になれたので、患者さんの悲しみを癒せるようにがんばります」



そして、先日私のもとに届いた手紙は結婚式の招待状でした。

そこにはこう書き添えられていました。







「母の席に座ってください」