『俳優の仕事』第一部
第5章 舞台における注意5 

今回はトルツォフ先生の授業
注意の対象の点について照明を使って説明

注意の環、これは『演技と演出のレッスン』の序盤に触れられていたような…と思いつつ読み進めてました

あたりが暗くなった中、主人公の座っているテーブルの上の大きなランプがついた

これを先生は
[注意の小さな環を表している]と言った

[この光の環のなかにいれば、周囲を取り巻く暗黒の壁が全てを遮断し、何ものをも通さないように思える。]
とまで主人公は感じるほどに、リラックスした状態に

[「今君がおかれている状態を、われわれは<人前での孤独>と呼んでいる。

<人前>というのは、君のまわりにわれわれがいるからである

<孤独>というのは、小さな注意の環のせいで君がわれわれから孤立しているからである。

劇の公演中、たくさんの観客を目の前にしながら、君は殻の中のかたつむりのように、いつまでも孤独のなかに閉じこもることができる」]

と、先生。
これを見て私がまず最初に思い浮かべたのは、舞台での一人芝居というか、モノローグ
内側に向かう芝居というか、なんというか

そして次に
[注意の中くらいの環]について
今度は
テーブル、
いくつかの椅子、
グランドピアノの一方の角
暖炉とその前にある肘掛椅子

など、比較的大きな空間に証明の光が落とされた

それを主人公は独りでいるには広い、例えるなら[家族が住む住居に似てる]と感じた

ただ、その後クラスメイトたちが照らされた輪の中へ

[広い空間では個人的な秘密の話よりも、みんなに共通の話題を話す方が適している。]

そして
客間全体を照らした[大きな環]

他の部屋も照らした[非常に大きな環]

[「非常に大きな環の範囲は人間の視野によって決まる。(中略)
しかし、われわれが今劇場にいるのではなく、大草原か海にいるなら、注意の環の大きさは、はるか彼方にある地平線や水平線によってのみ限定される。」]

確かに広いとこ行ったら広く見るよなー、と
視野というかなんというか…

そして今度はこの注意の環を明るい状態で同じ練習をやってみよう!とのこと

暗闇というヴェール無しで、注意が散漫にならないための技術的な方法を先生は教えてくれる

その方法は
[対象そのもので区切ることによって、視覚的な注意のための平面や環を自分で作る]

例えば、
テーブル版の平面全体を小さい環

家具が置かれている床の上の大きい絨毯が中くらいの環

みたいな

環の範囲が広くなるとコントロールがうまくできなくなって無力感を主人公が感じるけれど、先生はそれに対して注意をコントロールするための技術的な方法を教えてくれる

 それは
[「明るいとこで環が広くなっていくにつれて、君の注意の範囲も広がってゆく。
しかしそれは、君の頭のきで架空の環の境界線を維持しているあいだだけだ。」]

曖昧になったり消えた場合は
[「すぐさま、視覚的な注意の届く範囲にまで環を小さくしなければならない。」]

でもその瞬間は、破られる。
これ多分素に戻っちゃうってことなのかな?
[「注意力が君の言うことを聞かなくなり、空気のなかに溶けて消えてしまうのだ。」]
と先生は言ってるわけだし。 

そしたらもう一度、[「何かに注目して、注意を集中させなければならない。そのためには、ただちに注意の対象の点を利用すればよい。」]

その例に、テーブルのランプを使うように先生は言う

真っ暗闇の中ほどじゃないけど、自分の注意を引きつけることはできるよね、と。

こうやって集中したら、明るくても小さな環を作れる。
それから、中くらいの環を作り、その中にいくつかの小さな環を作る、という方法だ。

この後この注意の環を
大きな環→中くらいの環→小さな環
小さな環→大きな環
みたいに移動した。

10回目に、非常に大きな環、舞台全体が照らされた時に
[「明るい中で中くらいの環を探してその中で君たちの視線を自由に遊ばせてみたまえ!」]とのこと

[「大きな環のなかで途方に暮れたら、すぐさな注意の対象の点に救いを求めるのだ」]

私は今ではすっかりレッスンで見てるクラスメイトとか気になったりしたことないけどこれはどうなんだろう…?
自然とできるようになったのか、それとも何も思ってないのか…

でも改めて、このエクササイズをした時、果たして自分はできるのか…
というか、先生から見てできてる、なのかは知りたいなぁと思います

今の演技の先生は、俳優とは孤独な職業だとおっしゃっていたのがちょっとよぎりました

ただ、この注意の環を知ることで声のみのお芝居の場合は、
どう生きていくんだろう、
これって、舞台の人だけじゃない?
なんて思う人もいるのかなー…?

舞台で緊張しないように、という方法ではあるかもしれないけど

私はまだ学んで消化するので精一杯で明確な答えは出せないけど、でも無駄とは思えないし何かに生きてくるんじゃないかなー、と思います!見つけたいです(笑)