波瀬乃見世  -ナミセノミセ--ファイル1991.jpg

波瀬乃見世  -ナミセノミセ--ファイル1992.jpg
『冷たい熱帯魚』

監督:園子温

出演:吹越満・でんでん


あらすじ
死別した前妻の娘と現在の妻。その折り合いの悪い二人に挟まれながらも、主人公の社本信行は小さな熱帯魚店を営んでいた。波風の立たないよう静かに暮らす小市民的気質の社本。だが、家族の確執に向き合わない彼の態度は、ついに娘の万引きを招く。スーパーでの万引き発覚で窮地に陥る社本だったが、そんな彼を救ったのはスーパー店長である友人の村田だった。村田の懇願により店長は万引きを許す。さらに大型熱帯魚店を経営する村田は、娘をバイトとして雇い入れる。その親切さと人の良さそうな男に誘われて、社本と村田夫婦との交流が始まる。しばらくして、利益の大きい高級魚の取引を持ちかけられる社本。それが、村田の悪逆非道な「ビジネス」を知り、同時に引き返せなくなる顛末への引き金となった。
(wikipediaより転載)


観てると不安になる映画。


良心の僅かでもある人間であるならば観ていてつらくなるし、結末も予想も出来ないと思う


好きな映画ではないけれど、途轍もなさはガリガリ伝わってくる


悪意に当てられる


言葉では伝えられない濃度の気持ち悪さ


役者さんの中では、「でんでん」が凄まじかった。


狂った人間を、説得力を持たせて、演じられるのが素晴らしい

漫画的な、イメージ上の狂人ではなく、この世界に確かに存在する狂った人間



「欲望のまま他人を傷つける悪人」「人を○しすぎてもはやオカシクなった狂人」「凡人」に心をぐちゃぐちゃにされる映画。


私程度ではどれだけ言葉を尽くしても全く伝えきれない、そんな底知れなさのある映画

人間の暗い部分に、興味のある方は是非

☆五つ(ただし当分観たくない)



最後の最後まで良心が裏切られる映画