体調が悪くなり、ベットにいると、色々と考えます。
ずっと自分の中で止まっていた時間を動かすために、ここに残しておきたいと思います。
昨年、かかりつけ医だった先生がお亡くなりになりました。
先生は、私が赤ちゃんの頃から家族で診て頂いていた方で、物心ついた頃には祖父がいなかった私にとっては、おじいちゃんのような存在でした。
風邪を引いたり、具合が悪くなったりすると必ず先生のところへ行って診てもらって、たまに患者さんの少ない時は先生の昔のお話とか、私のお芝居の話とかをしたりして。
「遠くの親戚より近くの他人」とはまさにこのことだと思います。
どんな患者さんに対しても、とても真摯に向き合って、たまに真摯になりすぎて怒っていたりすることもありました。笑
私が診て頂いていただけでも25年間。
それよりもずっと前からお医者さんをやっていた先生。
戦争の時も。病気で自身が倒れた1週間後にも。
本当に患者さんに対してきちんと向き合って下さって、新しい病気も薬も沢山出てくるけど、とにかく熱心にそれらについて学んでいた先生。
お医者さんなら当たり前なのかもしれないけど、私だったら何十年も勉強し続けられないし、向き合いきれない。
とても大好きな偉大な先生でした。
そんな先生が亡くなられたと聞いた去年の夏。
受け止められず、泣くことも出来ずにいました。
ですが、仕事帰り病院の前を通ると、
「諸事情により閉院致しました」
の貼り紙。
それを見て、急激に実感が湧いて涙が止まりませんでした。
もう先生に会えないんだな。
と。
もちろん、家族ではない患者という関係性だから、お葬式に伺うことも出来ず、先生にお別れを言うことも出来ませんでした。
だから、たまにまだ先生が生きているんじゃないかななんて思ったりもします。
だけど時が経つにつれて、
病院が違うものに変わっていったり、
たまに駅で会う看護師さん達に会わなくなったりして、徐々に実感していきました。
こう体調が悪くなって、安心して診てもらえると思える先生がいた事は素晴らしい事だったんだなと思います。
家族が病院に行くと、「えりちゃんは元気?」と毎回聞いてくれていたようで、そういう心遣いにも温かい気持ちになる素敵な先生でした。
これからも私は生きていく。
だから、もう先生に診てもらえることは出来ないけど、
最後に会って話したかったけど、言えなかったからここにのこします。
先生。
本当に25年間ありがとうございました。
先生がいなかったら、きっと私たち家族はここまで健康に暮らせていません。
おばあちゃんの病気もいち早く気づいて下さったのは先生でしたね。
先生から教わったこと、沢山ありすぎます。
自分を大事にします。
先生、本当にありがとうございました。
ずっとずっと忙しかったと思うから、休んでくださいね。
絵理子