「世帯休業」渋谷八十一役・宇土よしみです。
遅くなりましたが、ご来場の皆様、上演期間中は天候がすぐれずお足元の悪い中、お越しいただき誠にありがとうございました。
公演に先立ってフライヤーを店頭に設置または貼らせてくださった千歳烏山の商店街の皆様、心より感謝申し上げます。
少しずつ、地元の方が足を運んでくださるようになり嬉しい限りです。
スタッフとしてご協力くださった、菊地さん、額田さん、岡田さん、ありがとうございました。特に最終日のタイトなスケジュールの中、心強かったです。
今回は初の試みとして、同じ台本ながら、フランス人チーム(東南)、日本人チーム(西北)と2チーム制がとられましたが、私は西北チームの渋谷役ながら、八百屋として東南チームにも参加させていただきました。
全く違った「世帯休業」に出演させていただき、それぞれの世界観を肌で感じられたのは幸運でした。
両チームの出演者の皆様、ありがとうございました。
今回の「世帯休業」も当初は、「どうなるんだろうか」という時期を経て結束を深め、最終的にはみんなで一つの作品を作り上げました。
「妻」という大きな役割を任されたやまなかさんは、演出の要求にこたえるべく苦しんでいましたが、彼女の存在がなんだかんだみんなの結束を強めていったように思います。
やまなかさんがハードルを乗り越える度に全員が達成感を感じていたのではないでしょうか。
彼女のがんばりに私も、自分も負けていられないと尻を叩かれたものです。
鳥羽役・相楽君はもともと役者としての能力、努力する姿勢、すべてにおいて抜きんでていましたが、「世帯休業」を通じて、何といったらいいのでしょうか…こんなこと言うのもなんですが、「できる男」から「頼れる男!」になった気がします。
今回いろいろと話ができ、彼のいろいろな側面を知ることができて楽しかったです。
東南チームの音響・照明もお疲れ様でした。
座組みのリーダーをつとめた高村君は当初は戸惑いを感じ、また遠慮しているように見えましたが、少しずつ「おれが引っ張らなくては」という気概をみせ、みんなをリードすべく奮闘していました。
麻雀のシーンは座組み随一の雀士としてみんなをケアし、支えてくれました。「雅俗貧困譜」もがんばりましょう!
かも子役の犬井さんは、視野が広く、時々発する的を得た発言ではっとさせられることがありました。
自由奔放のようで(実際そうなんでしょうが)全体への気配りというか愛情と言うかそういうものを感じさせました。
何より彼女のポジティブな居ずまいが稽古場を明るくしていたと思います。
そして今回唯一の劇団員として参加された中西彩乃さんは座組みの精神的支柱的存在でした。
「私はなにもやってないよ」と言いながら、さりげない気配りや、ここぞという場面での言動がみんなに安心感を与えてくださいました
。恒例のステッカーもありがとうございます。
シッカロールもよろしくお願いいたします!
東南のビクトル役ながら西北に八百屋役として参加してくれた井上さん、忙しい中、西北の自主稽古にも参加していただき、また、いつもながら裏方の仕事もテキパキとこなしていただき本当にありがとうございました。
東南のジルベール役にして、西北の音響・照明を担当してくれた水野君、ありがとうございました。相変わらずの見事なお仕事ぶりでした!ひとりで稽古している時に音を出してくれたことがうれしかったです。
東南の母役・岩崎友香さんはさすが劇団員だなあ、という貫禄を感じました。存在感、何をするのかわかっているのに笑ってしまう強烈な母親ぶり、勉強させていただきました。また、予約管理なども率先して引き受けてくださり、本当にありがとうございました。
東南の妻役、米山さん、厳しい稽古を乗り越えて新境地を開拓しました。セクシーなお姿を拝めなくなるのが残念です。
東南・ソフィ役・北原さん えせジャン=レノに付き合ってくれてありがとうございました。ゆっくりしゃべるソフィかわいかったです。
東南・陳役・後藤君、さすが客演で鍛えられてきたんだなあ、という怪しい中国人ぶりでした。「雅俗貧困譜」もよろしくお願いします!
こうやってひとりひとり名前を上げてみるだけで、両チームそれぞれ個性豊かな面々が集まり、そして、難しいことにチャレンジしたんだなあと、しみじみした気持ちになります。
そして、この作品を演出し、配役してくださった小西主宰に感謝です。
いつもながらそれぞれのメンバーの役割分担が明確で、意図されてかそれとも自ずとそうなってしまうのか、それぞれが頑張らなければ作品が完成しないような、そういう課題が与えられます。
そのことに稽古中にまたは本番中に気づきそれを解決できれば素晴らしいですし、残念ながらそれをクリアできなかったとしても今後の課題として意識できることは悔しい反面、ラッキーであるとも思います。
私自身を振り返ってみると、お芝居についてはもちろん、人間としての課題があらためて突き付けられた半年でした。
それらの課題は決して初めて意識することではありませんが、今回の公演を終えてみてより具体的なものとして今後捉えていけそうな気がいたします。
それもこれも小西主宰が辛抱強く話してくださり、待ってくださったからだと思います。
ありがとうございました。
最後に、今回の公演はもちろんこの半年間の稽古に出るためにご協力、助力をいただいた皆様に、そして家族に感謝申し上げます。
さあ、次はシッカロールです!
ご期待ください‼︎