次はもっと「スポーツに振ったバイク」をということで、デザインがすごく気になっていた、YZF-R6(BN6)に乗り換えることにしました。
このバイクは最高でした。走る・曲がる・止まる がこんなに気持ちよく出来るバイクがあったとは、目から鱗でした。
この「走る・曲がる・止まる」という基本性能だけ考えた場合、これこそ初心者にお勧めのバイクではないかと思います。
ただ、ハードな乗車姿勢やハンドル切れ角の少なさ、シート高などを考えれば、おせじにも初心者にお勧めとは言えませんね(笑)
巷では前傾姿勢がきついと言われていましたが、私にとってはそれほどでもありませんでした。一日5~600km程度のツーリングであれば、軽くこなせる良く出来た快適バイクでした。
でも、1年ほど乗るとやはり不満が出てくるもの。ここでまた「乗り換えろ~、乗り換えろ~」と、もう一人の自分が頭の中でしつこく呟くのでした。
で、何が不満だったのか? これも我慢ならない不満がまた二つ。
一つは、ハンドル切れ角が小さく、スポーツタイヤを履いていたことから、自分が大好きな、田舎の悪路やフラットダートなどを快適に走ることが出来なくなってしまったことです。つまり、ツーリングでは常に道路の状態を考えたコースを組まなくてはならなくなってしまったことです。さすがにオフロードを走ろうとは思いませんが、W800やCBR650Fだったらなんとか走れた道が制限されるというのは、自分にとってはかなりストレスでした。
二つ目は、ハンドル切れ角の小ささ、シートの高さや前傾姿勢が災いし、停車時の立ちごけ率がかつてないほど上昇したこと。しかも、一度立ちごけをすれば必ず、ミラーを破損するかステップが折れてしまうかで、損害も大きかったのです。ミラーはウインカー内臓のため、部品単体で一本2万5千円。ステップは純正で一本7千円。4カ月に1度は立ちごけしていた(立ちごけを誘発するような道を無理やり走っていたことが原因なのですが)と思うので、段々と経済的に苦しくなってきました。
ということで、R6は歴代で自分的に最高評価のバイクだったのですが、これら二つの理由で泣く泣く手放すことになったのでした。