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怒鳴られて怒鳴られて怒鳴られて、私が何をしたんだろう?
肩が重い。腕がだるい。手が震える。まぶたを閉じると涙がこぼれる。
ちゃんと仕事してないわけじゃない。
頑張ってないわけでもない。
でも、だからいけないの?
とりわけ頑張っているわけでもないから?
この仕事が好きじゃないから?
だからこんなに嫌なことが続くの?
涙が出るの?
笑って吹き飛ばしたはずなのに、一人になると苦しくなる。
話聞くよ、の言葉に応えようとしても何もこぼれてこない自分の感情。
頑張っているなんて傲慢で、一生懸命とまではいかない。
怒鳴られるたび、頭がくらりと揺れる。視界がちらつく。
消えてしまいたい。
死にたいんじゃない、消えてしまいたい。
自分のことじゃなければさらりと受け流せるんだろうけど、
私が悪いって言われるから、怒鳴られるから、苦しい。
私、この仕事向いてない。
向いているから仕事をするわけでもないし、
向き不向きは仕事には関係ないけれど、
こんなときに突き進んでいけるほど、私はこの場所に自分を見いだせていない。
少しばかり積まれた自己満足も塵みたいに粉々になって飛んでいく。
こなれた人間関係と収入と、あとほかに、ここに何があるだろう?
せっかく励ましてくれたみんなの優しさと言葉が、
一人になったとたんにすっぽりと自分から抜け落ちていく。
すっからかんの、がらんどう。
それでも明日、
行きたくない行きたくないと思いながら、私は結局会社へ行くんだ。
こうして乗り越えていけるのなら、私はきっと強いんだ。
強い強い強い強い。私は強い。
泣いたらきっと楽になる。
書いたらきっと楽になる。
だから平気。つらいけど、大丈夫。
辛くない辛くない。大丈夫、大丈夫。
人と話すのが怖い。失敗するのが怖い。
自分の言葉が、言動が、失敗になるのが怖い。
耐えろ耐えろ耐えろ。
だましだまし、まだやれる。頑張れる。
明日はきっと、普通でいられる。
気づけば7月である。
あっという間に夏である。
草のみずみずしさと静けさが沈んだ夜の空気が、全身をくすぐる初夏である。
しかしながら、最近の仕事については一向によい方向に進まない。
忙しいとも違うし、大変とも違うし、つらいとも違う。
それはまさにうまくいかないという一言に尽きるのである。
まさか三年目にして、
泣きながらユーザーと話す羽目になるとは思わなんだし、
年配者に言葉で追いつめられるという経験も始めてだった。
バックヤードの動きにこちらが面倒をこうむることはざらであったが、
続くのもめったにないのである。
これほどまでによくない出来事が続くのも稀な数週間である。
毎日がガチである。
そして、うっかり忘れていた業務があったことに気づき、ひやっとする今日の業後。
後の祭りかもしれないのだが、なんとか明日追いすがろう。
しばらくは、出来事を口にするのもおっくうであったのだが、
こんなにもうまくいかない毎日が続くのも珍しいので一つ記録として残しておく。
なんで、こんな一週間のラストが金曜でないのか。
なにゆえ、土曜日でラストなのか。この狼狽ぶりは、多くの人たちに心配をかけるのである。
ここ最近、思うことがある。
人間は、とくに私のような人間は、一つの事実に対して憤慨すると
論理的に動くことができなくなるということだ。
私がそうであるように、他人だってそうなのだ。
いい大人だってそうなのだ。
そして、その矛先を向けられた人間ほど無抵抗で不本意なものはないのだが、
攻撃している側からしたら、そんなことはお構いなしなのである。
そして何より、攻撃側が被害者だと思ってしまっているから盲目になるのである。
これが、最近気づいたことである。
トドのつまり、私は最近狼狽しているのである。実に、実に、そうなのである。
何にせよ、今週の休み、やることは決まっている。
とかく寝る。そして何も考えない。
それだけに、尽きる。