政治経済社会を良くするには、以下を配慮に入れて、カイゼンとケンゼンの思想でやってみて欲しい。

 

カイゼンとは、大きな目的であっても、小さなステップを計画し、継続的に動くことである。

 

ケンゼンとは、目的と過程で、人権や環境面で問題がないこと。

 

どれほど絶望的に見える政治経済社会でも、必ず、好転するきっかけを掴むことができると思う。

 

1.現状には、経済的側面と個人のエゴからの必然性がある。

 

(ある個人を責めても、いつか、別の人が同じことをします。原因を探る意味で、どのような力で現在に至ったかを研究すべきです。)

 

2.どこの元首も政府高官も、皆、真剣である。

 

(愚かな行為や政策も、張本人と会って話してみると、真剣さから生まれていることが分かります。)

 

3.選挙は、癒着・互恵取引を合法化したもの。

 

(現代の選挙は、基本的に人気投票ですが、選ばれることを目的に、社会的には、問題ある団体と協力しあったり、なかなか全体最適になりません。)

 

4.庶民から元首まで、個人的利益が、生きる一つの目的。

 

(誰も収入がなければ、この社会に生きていけない。特に身分の不安定な政治家には、お金の誘惑は、強烈です。)

 

5.人の行動を長期に改善するには、制度改善が必須。

 

(政治学者は、たびたび、政治家の性格や経歴ばかりを議論するだけだが、根本的に制度改善を考える必要がある。)

 

6.政治家のポストは、問題解決より、問題の維持で得られる。

 

(選挙は、人気投票ですから、実務的に科学や論理を理解したり、議論できない政治家が多いうえに、ある社会的問題をテーマに選挙に出たりして、問題を活用している面もある。)

 

7.メディアは、公正さより、売上(視聴率)が目的となっている。

 

(最近、NHKまで批判されているが、番組の制作担当者は、視聴率やコマーシャルからの収益が大切です。)

 

8.紛争もテロも長期の戦費の提供で成立している。

 

(働かずに兵隊は、長期間、戦争を続けるが、外から経済的物質的な支援がなくては、続けられません。)

 

9.仕組みや制度設計には、熟議が必要だ。

 

(海外の人々と比較すると、日本人は、相手の言うことをそのまま、飲み込もうとします。思考せず、質問しない傾向があります。思考と熟議に耐えられない人が、意外に多いため、数人の人と熟議する習慣を形成することが、とても大切です。)

 

10.優れた元首を頂いた国民経済は、効率よく豊かになる。

 

(シンガポールやアイルランドなど、小国でも、リーダーシップが良ければ、経済的には、鮮やかな発展が可能である。各国の経済状態を15年ほどのスパンで見ることで良い目安を与えてくれます。)