携帯電話網の容量を拡大する技術「HetNet」(2) CREとは? | AcroquestのAcroなブログ

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こんばんは。

よしおかです。
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以前書いた、HetNetの記事の続きです


さて、復習ですが、
HetNet(Heterogeneous Network)
は、

「多種多様なプロトコル(HSPA+、WiMAX、LTE、LTE-Advanced、Wi-Fiなど)で構成される異種混合ネットワーク」において、

逼迫傾向にある電波/帯域を有効活用する技術の総称です。


そうそう、HetNet関連技術って日本語のドキュメントが少ないんですよね。
知りたい、、、という人がどれくらいいるか分かりませんが、少し解説してみたいと思います。


HetNetは複数の技術を組み合わせて実現されますが、代表的なものとして以下の2つがあります。


1.CRE(Cell Range expansion:セル領域拡張)
2.eICIC(enhanced Inter-Cell Interference Coordination:セル間干渉制御)



今日は「CREの概要」について話しましょう。


3G/4Gなどの無線システムにおいて、通信可能なサービスエリアを拡張する際、

まずは、広範囲(数km)に電波を飛ばすマクロセル(基地局)を設置します。

さて、接続ユーザー数がマクロセルの接続許容数を超えると、電波を掴みづらい/繋がりづらい状況が発生します。

そこで、マクロセルのカバーエリア内に多数のスモールセル(ピコセル/フェムトセル)を
オーバーレイし、一部のユーザをスモールセルに接続(オフロード)させることで、ユーザー接続数キャパシティーを向上させることができます。

ところが、オーバーレイしたスモールセルのセルエッジは、マクロセルからの電波干渉により電波品質が悪くなります。

そのため、スモールセルにおける通信可能な(論理的な)セル範囲は、
電波が届く(物理的な)セル範囲よりも小さくなってしまうのです。

この状況を改善するのが、CRE(Cell Range expansion:セル領域拡張)という技術です


続きは次回で。。。。


■HetNet記事まとめリンク■
携帯電話網の容量を拡大す る技術「HetNet」(1) HetNet概要
携帯電話網の容量を拡大す る技術「HetNet」(2) CREとは?
携帯電話網の容量を拡大する技術「HetNet」(3) CREの仕組み


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