発表することになっている。
このカンファレンスは国際的なもので、参加者は海外の
人ばかりである。当然Ｓの発表も英語で行われる。
しかし、残念ながら、Ｓは英語には強くない。
そのため、昨日も今日も、ほとんど一日中会議室に
籠りっきりで、練習をしている。
なんとこの練習には、副社長が付き合っている。
副社長は外資系の企業に勤めていたこともあり、
英語に堪能である。
Ｓの発表練習を何度も聞き、アドバイスをする。
さらにはアメリカに留学経験のある社員Ｄもおなじく
発表練習に付き添う。
また、Ｓの業務が止まってしまうところは、
他のマネージャがサポートする。
カンファレンスでの発表は、単にＳ個人の晴れ舞台という
だけでなく、Acroquestの晴れ舞台でもあるのだ。
だから関係する社員が一丸となって、Ｓをサポートしているの
である。
Acroquestらしいやり方だといえるだろう。
こうして作り上げられた発表を海外の参加者は、
どのようにうけとめてくれるのだろうか？
以上