全部、いい方に変える
斎藤一人さんの心に響く言葉より…
あのな。
“いいこと”ってね、いっぱい、やんなきゃダメなんだよ。
体にいいもの、といったってな、朝鮮ニンジンだろうが、何だろうが、体が治るまでには相当量、要るんだよ。
“いいもの”というのは、食品だろうが、そういうものなの。
ところが、悪いものってのは、毒薬ってのは耳かき一杯あれば、ここにいるオレたち全員、死ぬんだよ。
アレぐらい、少量でも効くものはない。
それと同じように、他人(ひと)には毒のある言葉だとか、傷つける言葉って、ちょっとでも、すごい効くんだよ。
人の悪口とか、いじめって、それをやられた人の心をどのぐらい、傷つけるか。
たったひと言、吐いた毒で、簡単に人は傷ついて、オレたち、それを直してあげるのに、どのぐらい、たいへんか。
ひと言、吐いた毒で傷ついた心をキレイにしてあげるのに、オレたちは何年かかるか、わかんないんだよな。
だから、一つひとつ、ひっくり返して、ひっくり返す努力っていうのがな。
悪いものを“いいもの”にひっくり返す、ひっくり返す努力を自分にやって。
それができるようになったら、今度、自分の周りにも、
「おまえ、こういうとこで、つかえてんだったら、こういうふうに、ひっくり返したらどうだ?こう思ったらどうだ?」っていう。
周りにいる人に、「そんなことないよ、気にするなよ」って、心の重荷をとってあげる。
一つずつ、一つずつさ、「そんなことないよ」って。
一人さんなんか、もっと成績悪かった(笑)。
それだって一人さん、明るかったじゃないか、って。
全部“いいほう”に変えていこうよ、って。
おねしょしてたのなら、あなた、自分で「世界地図書いてたんだ」って、笑い飛ばそうよ。
そしたら自分は気が楽になって、周りの人も助かるよ、って。
『自分さがしの旅』ロング新書
斉藤一人さんのいう「自分さがしの旅」とは、自分の先祖だとか、ルーツを探す旅ではない。
自分の記憶の中を旅することだという。
「本当の自分って、どんな人なんだろう」と。
自分が「できないと思ったこと」や、「親やまわりから言われた欠点や弱点」などをもう一度見つめ直し、それをオセロのようにひっくり返す旅のこと。
一人さんは、「未来は変えられないけど、過去は変えられる」という。
過去は、「ああいうヒドイことがあったけど、あのおかげで今がある。感謝だなぁ」と過去の記憶をよい方にひっくり返すことだ。
過去の、「病気や事故」も、「心を傷つけられたこと」も、「恥ずかしい失敗」も、「嫌な出来事」も、みんないい思い出に変える。
失敗は笑いのネタにするのだ。
全部、いい方に変えられる人でありたい。
「人の心に灯をともす」より
…と書かれていました。
すべての失敗は脳を成長させる
黒川伊保子氏の心に響く言葉より…
30代までの脳にとって、「失敗」は、脳のメカニズムの一環で、必要不可欠な頻出(ひんしゅつ)イベントである。
若者は、いちいち落ち込んでいたら、脳が疲弊してしまう。
それではまるで、おしっこする度に落ち込んでいるようなもの。
好奇心が萎えてしまい、日々の暮らしの中に埋もれてしまう。
40歳を過ぎると、もの忘れが始まる。
もの忘れは、脳が無駄を知り、本質を極めてきた証拠。
「本質的でない無駄な情報」に電気信号を流さなくなるから起こるのである。
当然、人は失敗しにくくなってくる。
とはいえ、新しい世界に挑戦するときは、やっぱり失敗する。
逆に、失敗しなくなったら、成長していない自分を嘆いたほうがいい。
ときには、失敗を求めて、新しいことに挑戦してみればいい。
失敗したら「しめた」と思おう。
好奇心を失わず、失敗にタフな大人はかっこいい。
若者たちを英雄の道へ導く、いいお手本でもある。
英雄は、誰よりも勘とセンスが働かなくてはならない。
だとしたら、誰よりも、失敗を知らなければならない。
脳は、体験によって進化している。
失敗すれば、失敗に使われた脳の関連回路に電気信号が流れやすくなる。
中でも、さまざまなかたちの成功に使われる本質的な回路は、使われる回数が多いので、特に優先順位が高くなる。
これこそが、物事の本質を見抜く洞察力の回路に他ならない。
超一流のプロたちが持つ力だ。
彼らは、この回路を使って、「勝ち手」を瞬時に見抜く。
この回路は、成功体験を積み重ねることによってつくられる。
しかしながら、成功体験を劇的に増やし、大切な回路に何度も信号を流して「本質の回路」に昇華させるためには、その前に、十分に、無駄な回路を切りすてておく必要がある。
その無駄な回路を捨てる、成功への基本エクササイズこそが「失敗」なのだ。
この世のどんな失敗も、脳の成長のためにある。
失敗の数が多いほど、そして、失敗の「取り返しのつかなさ」が深刻なほど、脳は研ぎ澄まされた直感を手にし、その脳の持ち主は輝かしいプロになり、しなやかな大人になる。
しがたって、「失敗」は、恐れる必要がない」
昔からよく「若いときの苦労は買ってでもしろ」とか「失敗は成功の源」などと言うが、あれは、単なる慰めでも、結果論でもない。
脳科学上、非常に明確な、脳の成長のための真実なのだ。
若くても、勘のいい子はいる。
たしかにそう。
しかし、そんな若者は、子どものうちに、人一倍、試行錯誤を重ねてきた子たちだ。
小さなころから世間をなめて、うまくごまかし、失敗を回避してきた脳こそが深刻。
「逃げがうまい要領がいい若者」は、本当に大成しない。
一流の場所に一人も残らない。
かくも、失敗とは、脳にとって大事なのである。
心を痛めた分だけ、脳はよくなる。
ネガティブだと思っていた現象が、不可欠であること。
脳を研究していると、よく出会う真実である。
脳は一秒たりとも無駄なことはしない。
『英雄の書』ポプラ新書
黒川氏は、失敗のことを「人生をドラマチックにしてくれる、神様の演出」だという。
同じ事象を、「失敗」と呼ぶのと、「やっとドラマが始まった」と思うのとでは、天と地ほども違うからだ。(以上本書より)
テレビのドラマにおいても、物語がいよいよ佳境に入ると、泣きたくなるような失敗や、大きな困難が起こる。
そして、それを乗り越えたとき、そのドラマはハッピーエンドに向かう。
一度の失敗もない、成功しっぱなしのドラマなどはつまらなくて誰も見ない。
人生も同じで、山あり谷ありだからこそ、そこに味があり、深さや厚みが出る。
すべての失敗は脳を成長させる。
「人の心に灯をともす」より
…と書かれていました。
ありがとうの奇跡
小林正観さんの心に響く言葉より…
ある74歳のかたのお話です。
そのかたは目に傷があるということで、医者から手術が必要だと言われていました。
「手術をしなければ、おそらくこのまま目が見えなくなるだろう。しかし、手術をしても、必ず見えるようになるとは限らず、見えるようになるかもしれないし、手術が失敗しても見えなくなるかもしれない」
ということでした。
そのときに、そのかたが選択したのは第3の道でした。
「ありがとう」をたくさん言うと奇跡が起きる、ということ。
それに賭けようと思われました。
どうせ仕事をしていないのだから、そのかたは、朝9時から夕方5時まで“仕事として”「ありがとう」を言ったのだそうです。
半年の間に、その数はなんと130万回に及びました。
130万回言い終わって、再び医者に目を見てもらったところ、傷が進行しておらず、視力も衰えてきていないことが判明しました。
別の60歳くらいの女性から聞いた話です。
その女性はある時期、自分の体がたいへん弱って、壁や机につかまらなければ立ちあがれない、歩けないということがありました。
あまりに弱っているということで医者に診てもらったところ、末期のガンだったそうです。
医者には「入院加療の必要はありません。自宅療養をしてください」と言われました。
つまり、もう病院では手の施しようがないので、自宅で残りの日々を過ごしてくれ、ということのようでした。
その宣告を受けたとき、暗澹(あんたん)たる気持ちになったのですが、1つだけ光明がありました。
その宣告の1週間前に、娘さんが次のような話をしたのです。
小林さんという人の話で、「ありがとう」の話があった。
心を込めなくてもいいから「ありがとう」を2万5000回言うと、なぜか涙が出てくる。
その涙が2~3時間出た後で、再び「ありがとう」を言おうとすると、心の底から感謝の念が湧いてくる。
その気持ちを込めて、あと2万5000回ほど言うと、突然に、自分にとってうれしく、楽しく、幸せな奇跡が起き始める。
女性は「へー、そんなことがあるの」と軽く聞き流したというのです。
しかし、その1週間後に末期ガンの宣告を受け、こう決意しました。
「もう、ほかに手の打ちようがないのであれば、奇跡に頼ってみよう。1日1000回言うのを100日間続ければ、いくらなんでも、5万回に満たないことはないだろう」と。
30日ほどたって、自分の足で歩けるようになりました。
2ヵ月後、隣近所の人から「顔色がよくなりましたね。お元気そうですね」と言われるようになりました。
3ヵ月ほどたつと、体重が増えてきました。
これはおかしい、と女性はさらに10日間「ありがとう」を言い、合計10万回となったところで、もう一度、病院の検査に行くのです。
検査の結果は、ガン細胞が全身からすべて消えている、というものでした。
すべての人にこの方程式が当てはまるとは保証できませんが、「ありがとう」の言葉にはものすごい力があるらしい、と証明された出来事でした。
『神様を味方にする法則』マキノ出版
こういう「ありがとう」の話をすると、「うさんくさい話」と切り捨ててしまう人がいる。
そういう人たちには、どんな療法をすすめても信じない。
切羽つまった人は別だ。
「それより他はなし」、と固く信じて行う。
心の底から信じたとき、カチッとスイッチが入り、奇跡が起こる。
ありがとうの奇跡を信じたい
「人の心に灯をともす」より
…と書かれていました。