思考が感情をコントロールする | 介護のとしごろ

思考が感情をコントロールする

スティーヴ・チャンドラー氏の心に響く言葉より…

 

 

人がどのように成長するかは、遺伝子で決まっているわけではない。

 

どんな人間になるかを決めるのはあなた自身だ。

 

あなたの思考が、未来のあなたを決める。

 

あなたの行動が、あなたという人間を決める。

 

 

人気SFシリーズ「スタートレック」でミスター・スポックを演じたレナード・ニモイはこんなことを言っている。

 

私はスポックからとても大きな影響を受けています。

 

自分がどんどんスポックみたいになっていくんですよ。

 

見た目だけではありません。

 

思考のプロセスがスポックなんです。

 

理論派のスポックを演じたことで、私の思考もそうなりました。

 

そのおかげで人生が大きく変わりました。

 

 

私は演技の学校に通ったことがある。

 

人前で話すのが怖いという弱点を克服するためだ。

 

しかし、演技の勉強にはそれ以上の効果があった。

 

人前であがらない方法だけでなく、もっと大切なことを学ぶことができたのだ。

 

 

演技の勉強で学んだのは、感情は自分でコントロールできるということだ。

 

「思考が感情をコントロールする」ということは、何度も本で読んで知っていた。

 

感情は思考で決まる。

 

思考をコントロールすれば感情もコントロールできるというわけだ。

 

 

しかし、知識として知っていても、信じてはいなかった。

 

私の中では、感情は巨大な力を持つ存在だった。

 

感情が思考を圧倒し、そのせいで一日が台なしになることもあった。

 

一日だけではない、人間関係を台無しにしたこともある。

 

 

すばらしい演技の先生に出会い、感情を演じるという努力を重ねた結果、私もやっと納得することができた。

 

たしかに感情は、思考でコントロールすることができる。

 

 

落ち込んでいる人のように考え、落ち込んでいる人のように行動すれば、本当に気分は落ち込んでいく。

 

やる気を出したかったら、やる気のある人のように考え、やる気のある人のように行動する。

 

練習を重ねれば“演技”と“本当の自分”の境界線は、どんどんあいまいになっていく。

 

 

すばらしい俳優たちの演技を見るのはとても楽しい。

 

それは、彼らが演じている役柄そのものに見えるからだ。

 

反対にヘタな俳優は、役柄になりきることができない。

 

そのせいで観客も、なんだかニセモノを見せられているようで物語に入り込めなくなってしまう。

 

しかし私たち自身も、そのヘタな役者たちと同じことをしがちだ。

 

なりたい自分を演じないことで、本当になりたい自分になるチャンスをみすみす逃してしまっている。

 

最初から本物でなくてもかまわない。

 

リハーサルを重ねれば、それはいつしか本物になる。

 

 

『自分を変える89の方法』ディスカヴァー

 

 

 

 

 

悲観的な人と話をしていれば、自分も悲観的になり、だんだん暗くなり、元気もなくなる。

 

楽観的な人と話をすれば、自分も楽観的になり、明るくなって、元気が出てくる。

 

暗いという感情が先にあるのではなく、悲観的という思考や考え方の結果が感情となってあらわれるからだ。

 

 

「やる気を出したかったら、やる気のある人のように考え、やる気のある人のように行動する」

 

だから、誰と一緒にいるかはとても大事。

 

 

我々の一生は舞台と同じ。

 

自分で脚本を書き、自分でそれを演じる。

 

だからこそ、どんな脚本も書ける。

 

主人公の性格設定はどんな風にも書ける。

 

書いたらそれを演じるだけ。

 

 

「思考が感情をコントロールする」

 

毎日、リハーサルを重ね、本番を演じたい。

 

 

 

「人の心に灯をともす」より

 

 

…と書かれていました。