「喜び」を伝えるチカラ | 介護のとしごろ

「喜び」を伝えるチカラ

伊庭正康氏の心に響く言葉より…

 

 

私は京都育ちなので、関西人ではあるが、関西を手放しに褒めようとは思わない。

 

電車の中は騒がしいし、値引きを強要するし、タクシーに乗った際は、なぜかラジオから演歌が流れているし、タバコ臭いことも多い。

 

一言でいうと、色々なことでケジメがない。

 

 

ただ、感心することもある。

 

特に思うのが、仕事をもらう「喜び」を伝えるチカラだ。

 

たとえば、タクシーに乗ったときだ。

 

たとえ、車内がタバコ臭くても、「よっしゃ、新幹線に間に合うように頑張るわ!」と言ってくれたりするし、信号にひっかかった時は、「なんでやねん!」とまでイラついてくれたりする。

 

結局は、それほど変わらないのだが、心地よく、「おおきに」と言って降りることになる。

 

単純に気持ちがいい。

 

この人にお願いしてよかった、と思う瞬間だ。

 

もちろんここまででなくとも、仕事をもらう「喜び」を伝えるチカラは、ビジネスにおいては絶対に武器になる。

 

 

では、どうしたら「喜び」を伝えられるのだろうか?

 

私は「ぜひ」という言葉をよく使うようにしている。

 

「来月にお会いしましょう」とメールが来たら、あなたならどう返すだろうか。

 

「承知しました」と伝えるだけでは物足りない。

 

私ならこう返す。

 

「承知しました。ぜひ、よろしくお願いします!」

 

このように“ぜひ”をつけることで、前のめりな「喜び」は伝わる。

 

 

さて、首尾よく日程が決まって、ご飯を食べることになったとしよう。

 

ここで、「焼肉などは苦手ではないですか?」とメールが来たら、あなたはどう答えるだろうか。

 

ここで、「大丈夫です」とだけ答えるのは、いただけない。

 

「大好きです!ぜひ、よろしくお願いします」と快諾の言葉で返すべきだ。

 

ぜひ、と一言を添えるだけで、声をかけた人は、「この人に声をかけてよかった」と思うものである。

 

 

『「口ぐせ」は仕事で最強の武器になる!』ぱる出版

 

 

 

 

 

「伝わらなかったら、それはないのと同じ」、とよく言われる。

 

どんなに素晴らしい商品でも、それがお客様に伝わらなければ、それはこの世にないのと一緒。

 

また、どんなに相手に感謝していても、それが相手に伝わっていなければ、感謝していないのと同じことになる。

 

 

相手やまわりに伝えるチカラは大事だ。

 

それは、言葉のチカラ。

 

 

喜びを伝えるなら、「ぜひ!」、「やった!」、「最高!」、「夢みたい!」、「もう、うれしすぎる!」等々。

 

「喜び」を伝える言葉を一言添えたい。

 

 

 

「人の心に灯をともす」より

 

 

…と書かれていました。