いつものように会場への階段を下りると、入り口の右手に葬式のような白黒の花輪が飾ってあった。
受付の前には菊と百合が並べてあって、どちらか一輪を選んで下さいと告げられる。
その花を手にして扉を抜けると、会場の中は電気が落ちていて暗い。
そして冷房が効いているのかとても寒い。
暗闇の地下室であることを感じながら、耳に届くのは静かな音量で遠くから聴こえてくるような夜の音。
見慣れているはずの客席の床の真ん中に並べられてたのは三つの棺桶。
どうやらさっきの花はそこに置けばいいらしい。
本来死に顔が見えるはずの小窓にかけられた黒、白、赤の布。
それぞれの棺桶は舞台の立ち位置に対応しているのだろうか?
中の見えないまま花を捧げる。
そのまま前を見るとどうやら柵は無い。
代わりに舞台と客席を遮るようにして浅い堀が作られていた。
天井からの淡い光で照らされる水面。
一箇所だけ月のように丸い灯が浮かんでいる。
よくみるとその周りには花が浮かんでいるようだ。
そんな光景を見つめながら幕が上がるのを待つ。
やがて鳴り始めたノイズとピアノの音は『銀色』
その音と共にゆっくりと舞台の上を視界を失くすような濃い煙が覆っていく。
始まりの曲が終わる頃、暗闇だった水の底から光が溢れ出し、舞台の上には三人の姿が浮かび上がる。
そうやって最後の日は始まった-。
◇
というような濃い感想が書けるライブをみたいけど無理かなあ。
とか思いながら、今ブログ眺めてみたら、なんか梅ホリ改造中みたいなんですけど…。
主催以来驚きをなくしたステージはここまでの前フリだったと思いたい。
今日、期待していいかな!?