私、片づけコンサルタントのこんまりさんの本はかなり前、こちらの日本の友人(すごい情報通)から貸してもらって読んでいました。
その時は、興味深いなという感じで、実際に(それほどがっつりではないけれど)、こんまりメソッドで片付けしてみました。
その後、日本のあちこちの書店でこんまりさんの本が山積みになっているのを見るようになり。
アメリカのみならず、世界各国で本が出版されて講演会をやっているニュースを目にするようになり。
(シカゴ・トリビューンにもこんまりさんの記事が載っていました)
そして、2015年にはタイム誌が選ぶ、「世界に影響を与えた100人」に村上春樹さんとともに(!)、日本人では二人だけ選ばれていました。
片付けだけで、これほど出世(?)できるんだと驚きましたが、今はさらに躍進。
ネットフリックスでオリジナルの番組が
英語のトレーラーですが。
(こんまりさんが話す部分は日本語です)
これ、見たいと思っていたので、ネットフリックスに入って一番に見ました。
番組は(今のところ)全8話で、1話ごとにこんまりさん(と通訳さん)がその家に行って片付けを伝授するという内容。
小さい子どもがいる家族から、ご主人と死別した未亡人、LGBTQカップルなどさまざまな人種、家族構成になっていました。
カリフォルニアというのもあるのか、かなりダイバーシティを考えての編成だったと思います。
それも興味深かったのですが、
私にとっては、けっこうスピリチュアルを前面に出していたのが驚きました。
物を手放す時に感謝してからお別れする、というのは日本ではまだ受け入れられると思いますが、やっぱりアメリカでは珍しい。
あとは、片付けの前に「家に挨拶」と称してお祈り(?)したり、
本類に「眠っているのを起こします」といってぱんぱん、と叩いたり。
すごくスピ系になっていた印象を受けました。
これが受け入れられるのも、カリフォルニアならではかも。
(アメリカの南部や田舎だったら、難しいと思います)
こんまりさんはバイトで巫女さんをやっていたらしいのですが、服装も上は必ず白。
巫女さんっぽいなと思いました。
(ちなみに毎回、暑そうな日でも黒のタイツでした)
番組では通訳さんが入っていて、それが批判もされていましたが、英語ができなくても番組成立、というのが逆にすごくないですか?
それで、これだけ受け入れられているということが!
日本では英語教育がすごく盛んらしく、
私の子供たちの日本のお友達も英語塾に通っている子がたくさん。
でも、結局、語学はツールでしかないんです。
だって、英語圏の人は誰でも英語話せますから。
まずは自分の意見をしっかり言えるように、母国語をしっかりやることが大切かと。
そして、自分の才能、専門分野を磨く。
自動翻訳などのテクノロジーも進化しているし、人間の通訳だって雇えるし、こんまりさんのように(英語が多少できなくても)自分のこれ!という才能を伸ばすのが一番大切だと思います。
こんまりさん、片付けだけで世界に進出、しかも今年のアカデミー賞授賞式にも招待されていましたよね。
すごいことです。
そして、アメリカの(世界中の?)大量生産、大量消費に一石を投じていると思います。
今までのように、大きい家、たくさんの物、ではなく新しい生活スタイルの提案。
すごく興味深い番組でした
日本の誇りですね。