断食をしてから、少し食生活がまた変わった気がします。
もともと30年以上ベジタリアン生活ですが、断食をしてからはなんとなく、コーヒーや小麦粉類はあまり食べたくなくなりました。
(でも、私、全く痩せていません。アメリカ生活で5ポンド増えたままキープしてます・・・)
私はダイエットというより、精神面のメリットで断食に興味があります。
そして、今またキンドルアンリミテッドに入っていて、無料で読める本を読んでいるのですが、今、日本で断食、もしくはファスティングって流行ってるんでしょうか?
すごくたくさん本があって驚きます。
たくさんある本の中で、この本すごく良かったです。
ちょっとスピ系。
1日なんと青汁1杯だけで、10年以上元気に生活している人が。
しかも、筆者は鍼灸師。
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「食べること、やめました」―1日青汁1杯だけで元気に13年
1,404円
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「食べ物からエネルギーをもらう」
など、私が断食で気づいたことすべて書いてありました。
そして、
食事(内容、量)で病気になる、
子供のアトピーが増えているのは、離乳食を始めるのが早すぎるのが原因、
風邪は薬ではなく、小食と安静で治す、
などなど、「そうそう!」と納得のいくことがたくさん。
今、日本で風邪をひくと、病院へ行こうとしますが、いったいなぜ???
風邪に効く薬はないし、人間の身体には治癒力がちゃんと備わっているのに、と思います。
筆者の森さんは、西式甲田療法によって難病を克服し、今は鍼灸師としての仕事をふつうにしながら、一日青汁一杯の生活。
しかも体重はきちんとキープしているそうです。
(なので、残念ながらダイエットにはならない)
すごいです。
この西式甲田療法は本格的に実践するにはきちんと先生についた方が良さそうですが、取り入れられることも多々ありそうです。
そして、
「甘いもの、果物、コーヒー、アルコールはご法度」
だそう。
私は果物はいいと思ってので、そこは見解が違いましたが、断食後は甘いデザート、コーヒー、アルコールはあまり欲しくなくなりました。
(旅行中はアルコール飲んでましたが・・・)
でも、私が愛読しているバークレー大学のウェルネスレターはコーヒーは身体にいい、というデータを時々載せています。
(いつか詳しく調べてみよう・・・)
この療法、いろいろ制約はありますが、
「まずは無理なくできることから」、始めるのが大切!とのことです。
森さんも青汁1杯の生活になるには、何年もかけて減食して身体を慣らしていったそうです。
例えば、
最初は白米を玄米に、
肉をやめて魚に、
慣れてきたらベジタリアンに、
胃腸が弱くて玄米が合わない人はおかゆや玄米クリームに、など。
ゆっくり無理のないやり方で減食していくことが「こつ」だそうです。
この本の筆者の森さんの腸内、草食動物に近い細菌構成になっているそうです。
人体の神秘!
そこで、はたと思い出した話が。
子供に日本語の勉強のためにやらせている読解ドリル。
このドリル、内容も興味深いものが多くてお勧めです。
29番目のトピックに、
象は草食動物なのに、どうしてあんなに体がおおきくなるのだろうか?という話が載っていました。
葉っぱや木の皮にはセルロースが含まれていて、これを象の胃袋に住む微生物が分解して、たんぱく質がつくられるそう。
この微生物は塩が大好きなので、動物園では餌に塩を混ぜて与えているのだそうです。
そして、森さんも塩は欠かせないと言っています。
自分の体内でたんぱく質がつくられるなんて!
すごいですよね。
世界中の人が減食して、体内でたんぱく質をつくれるようになったら、飢餓もなくなるし、家畜動物もこれ以上苦しまなくてすむのに、と思います。
ただ、
この本には、この療法で難病を治した人がいるとのことですが、これは個人差があるので何ともいえないと思います。
友人から、彼女のお友達のお姉さんが、乳がんで自然療法を試したのですが、その甲斐なく亡くなってしまったという話を少し前に聞きました。
(友人は「そんな自然療法なんてばかなことやって」という意見でした・・・)
又聞きだし、話もうろ覚えなのですが、
板の間に寝る、断食など、この本に出ている療法と似たところが。
もしかしたらこの療法だった?
こうした、自然療法、治る人もいればそうでない人もいるので、自分に合った方法を見つけることが大切です。
残念ながら、がんを始めとする難病は大きなビジネスマーケットに・・・
その他、この本の名言、
「空腹の時に、お金が欲しい、洋服が欲しい、人に認められたいとは思わないもの。その時は食べ物のことしか頭にない。食欲を抑えることができたら、他の欲望はすべて抑えられるようになる」
「病気の人は、治ったら何がしたいかを考える」
「自分の使命を考える。それが病気を治す原動力となる」
(使命がわからなかったら、自分が何に惹かれるのかを見極めていけばよいそう)
そして、私が最も心が惹かれたことは、
・小食で見えない世界とつながる
・断食で「気のパワー」が出るようになった。
・断食でオーラが見えるようになった。
などなど怪しいところでした![]()
戦争中、疎開先で食べ物がわずかしかなかったときに、いい先生がいて、子供たちで毎朝お祈りをして、空腹でもみんなで歌を歌いながら、仲良く、心穏やかに過ごしていた集団では、争いもなく、飢えで病気になったり、亡くなったりすることが少なかったそう。
断食で健康になるなら、アフリカの飢えている人は? 飢餓で亡くなる人がいるのは? と思う方もいると思いますが(私も少し思いますが)、気の持ちようなのでしょうね。
この療法、実践するかどうかはともかく、すごく興味深い本でした。
お勧めです。

