今回はアメリカの鍼灸事情について書きます。

 

英語では鍼はacupuncture(アキュパンクチャー) 、

鍼灸師はacupuncturist(アキュパンクチュリスト)といいます。

 

お灸はmoxa(モクサ) 。

これはお灸で使う艾(もぐさ)をそのまま英語名にしたのだと思います。

 

お灸は日本と違い、鍼治療に伴うアクセサリーテクニックの一つ(吸玉とかパルスなど)とされていて、使わない人もたくさんいます。

建物によってはたばこなど火や煙を使うものは禁止になっているので、それも関係しているかも。

 

ちなみにシカゴはレストラン、カフェ、バーなどを含むすべての公共施設で禁煙になっています。

なので、すごく寒い日でもビルの外でタバコを吸っている人が。

冬はとっても寒そう〜。

 

そしてお灸は火傷の心配もあるので訴訟の原因になるからあまり使わないように、と学校で言われました。

アメリカらしい。

私はお灸はよく使いますが、直接灸はさすがにやる勇気はなく、千年灸か棒灸です。

(セミナーに行ったり、日本で高級艾を買ったりしたけど~)

 

 

日本と違うことはいろいろあるのですが、一つはこちらではmalpractice insuranceという保険に入らなければいけないこと。

治療に不備があって訴えらた時に備えての保険です。

そして、治療の前に患者さんにリスクを説明した同意書に必ずサインをもらわなくてはいけません。

 

また、以前にも書きましたが、ライセンス更新のためにセミナーを受講して必要単位を取ることも必要です。

 

いろいろ違うことがけっこうあります・・・

 

 

 

アメリカ鍼灸師あるあるは、

 

・白衣は着ない。

 

学校のクリニックでは白衣着用が義務で、ジーパンも不可、指輪などもシンプルな結婚指輪以外は禁止など、規則がありました。

でも、ふつうのクリニックではけっこうなカジュアルな恰好が多くて、ヒッピーみたいな感じの人も。

患者さんも別に気にしてなさそう。

 

私は動きやすい恰好で、指輪(結婚指輪も)などアクセサリー類は一切つけないようにしています。

そして、少し前から白衣を着るようになりました。気持ちが引き締まる気がするし、清潔感もあるかな、と。

 

 

・タトゥー率が高い!

 

クラスメイトにもタトゥーしている人が多かったですが、セミナーなどに行ってもかなりの人にタトゥーが。

(セミナーによっては実習があって、ある程度肌を出すのでわかる)

小さなかわいいものではなくて、かなり大きいのが多いのも特徴。

腕に仏像、とか。

 

 

・健康オタクな(変わった)人が多い。

 

乳がんだったけど、ブロッコリーだけを食べて治した(!)というクラスメイトもいました。

(転移もしていないステージ1だったというのもあるでしょうが、私はすごい勇気があるなと思いました)

 

以前ブログにも書きましたが、義務とされている予防接種を子供にさせていない人も。

(私はそこまでの確信はないので、義務化されている予防接種は打たせています。任意のものはやっていません)

 

子供は学校へ行かせずホームスクール、というクラスメイトもいました。

 

自分が病気で健康に興味を持って鍼灸学校に来ている人もいました。

 

 

 

生徒は同じ学年(1クラスだけ)で全部で40人くらいいましたが、20代から60代までと幅広く、人種もいろいろ。

日本人は学校全体で私一人でしたが、中国人、韓国人、台湾人などアジア人は全学年(1年生から3年生)で10人ほどいました。

 

でも、全体的に見るとやはり(いわゆる)ホワイトが多い気がします。