数時間後

 

お客さんが居なくなった。

 

「凜人君!助かった!」マ

「(笑)お疲れ様です」凜

「凜人さん!ありがと!」

 

マスターがご飯を作ってくれた。

 

「食べよう!俺も腹減った!」マ

「はい」凛

「(笑)お腹空いた〜」

「お店って休み無しですか?」凛

「いつもクリスマス終わったら

次の日、掃除して終わりなんだけど

今年は、予約来ちゃって!

今日も朝、連絡きたから急遽ね!

最後だし、貸切にはしなかったら

すげぇ客来るからびっくりした(笑)」マ

「俺も入ってびっくりしました(笑)」凛

「マスターごめんね〜」

「急だったからな!出かけてたんだろ?」マ

「実は……木村君に呼ばれて」

「……大丈夫だった?」凛

「マスターにも言ってなかったんだけど

 

宙が苦笑いをし言葉を詰まらせた。

 

「どうした?」マ

「実は…仕事?言ってないんだね

「いつから?」凛

「今月入ってからかな?

有給も使ってなかったし

色々あって…ちょっと考えたかったんだよね」

「別に嫌なら辞めればいいんじゃない?」マ

「…確かに、我慢する必要はないと思う」凜

そうだよね」

「(笑)まぁ!宙には無理だろうな!」マ

「ん?」

「ずっと見てきたから分かるよ!」マ

「(笑)なに!?」

「お前は逃げる事をしない!」マ

「…分かる」凛

「逃げなきゃダメな事も、立ち向かうからな」マ

まぁ…何か負けた気がするから」

「(笑)でも、今仕事行ってないんだろ?」マ

「うん」

「会社には、なんて言ってるの?」凛

「少しお休みする?って言われたから

今休んでる感じ」

「で?なんで木村君?なんだ?」マ

「確かに……」凛

「…専務に私の様子?を頼まれたみたいで

会社には、何ていうか?とか

これからどうするのかとか?色々話してた」

それだけ?」凛

!!?」マ

「うん」

 

凜人は、何故か安心していた。