マスターが2人の所に来た。

 

「お?何か楽しそうじゃん?」マ

「カクテルの作り方、教えて貰ってます」凛

「(笑)マスターどうしたの?」

「そろそろ終わりの時間だから!」マ

「もうそんな時間?」

「そう!だから、今年も!宙よろしくね〜」マ

「え〜!!嫌だよ〜!マスター閉めればいいじゃん!」

「ダメ〜(笑)俺、音痴だし!」マ

「音痴?最後何するんですか?」凛

「ラストソング!歌ってお開き(笑)

クリスマスの時だけね!

去年、宙に歌ってもらったら

めちゃくちゃお客さん喜んで!

今年も頼まれたからさ!」マ

「宙ちゃん、歌うんですか?」凛

「去年は!酔っ払いだったから(笑)

ノリで歌って終わり〜!!

みたいな感じになっちゃって!」

「だから!今年もラストソング!」マ

「え〜!!……あ!!(笑)

凜人さん歌って下さいよ〜!!」

 

宙がとんでもない事を言い出した。

 

「え?俺?いや!俺も音痴なんで!

……ね?マスター!!

最後は、やっぱり宙ちゃんが!」凛

(歌ったら、マジバレる!て!)

 

凜人は、慌ててマスターに助けを求めた。

 

「お!おぅ!凜人君は、クリスマスだけの

お手伝いなんだから!宙が歌わないと!

お客さんも、楽しみにしてるしな!」マ

 

マスターも何とか、宙が歌うようにさとした。

 

「え〜!マジで?私だって下手だし

マスター歌ってもいいじゃん!」

「(笑)はぁ!?お前!あれで下手とか言ったら

ほとんどの人、下手くそだぞ!(笑)」マ

「え?歌上手いんですか?」凛

「(笑)俺が聞いた中で、素人では1番!」マ

「普通です!」

「聞きたい!!」凛

(俺より上手かったらショックだな…)

「マスター!言い過ぎ!!」 

「じゃ!言い過ぎてない事を!

凜人君に聞かせてみろよ!(笑)」マ

「分かりました!歌います!!」

 

マスターの煽りに乗ってしまった。

 

「よし!じゃ!マライヤキャリーな!」マ

「了解したしたぁ!」

 

そらは、ちょっと不貞腐れながら

カラオケのステージに向かった。

 

「え!?マライヤキャリー!?」凛

「クリスマスって言ったら!

マライヤキャリーだろ?(笑)」マ

「……(笑)宙ちゃんが?マライヤ?

あれ、凄い歌ですよね?」凛

「(笑)凜人君!」マ

「はい」凛

「宙の歌聞いて、ショック受けないでね(笑)」マ

「……?ショック?」凛

「まぁ!聞けば分かる!!」マ