「あの・・・すいません
   もう1つ追加してもらいたい
   んですけど」
「はい!」
「このアコースティック
   2曲ってなっとるんですけど
   最後にあるメンバーに
   サプライズでもう1曲
   あるんです・・・」
「追加ですね!」
「はい!リハ無しで
   ぶっつけ本番できますか?」
「・・・ぶっつけ本番」
「はい」
「曲はどんな感じですか?」
「ピアノと歌だけです」
「・・・そうだ!曲聞けます?」
「・・・あの」
「ちょっと向こうに!」

スタッフはユースを
誰もいない部屋に
連れて行った。

「ここなら誰も聞こえないんで!
   俺達の仕事は!
   アーティストさんに
   最高のライブを
   やってもらうことなんで!
   1回聞かせてもらっても
   いいですか?」
「・・・はい」

スタッフは眠り姫を聞いた。

「(笑)これ凄いいい曲ですね」
「ありがとうございます・・・
   凄い思いの入った曲なんです」
「じゃあ!かっこよく!
   しちゃいましょうか?(笑)
   どんな感じにしたいですか?」
「1回全部照明落として
   暗闇から明るくて
   あったかい感じに」
「分かりました・・・
   では・・・」

スタッフはユースの話を聞きながら
色々なシチュエーションを
出してくれた。

「何か・・・ワガママ言って
   すいません!」
「(笑)良いライブに!
   しましょうね!
   また何か追加あったら
   いつでも!言ってください!」
「(笑)はい」
「サプライズ!
   必ず成功させますから!」
「よろしくお願いします」

その頃ステージでは
リハが始まっていた。

セッションとアンコールの
リハに入ろうとすると
暁がステージに来た。

「お!暁どうしたの?」陸
「ソールドアウトです!」暁
「ソールドアウト・・・」奏
「はい!ここの客席!
   全て埋まります!」暁
「(笑)マジか」音
「はい!」暁

武道館のチケットが
ソールドアウトした事に
皆驚いていた。

「(笑)やっぱり!凄いな!
   お前達は!」真
「真さんの名前出したから
   ちゃうか!?」s
「(笑)実は!真さんが出る事は
   何にも告知してないんです!」暁
「・・・!?へぇ!?」y
「あれ?嘘ぉ!?」奏
「暁に任せてたから見てなかった」陸
「俺達も!」h
「とりあえず!報告です!」暁
「あっ・・・ありがとう」
「俺楽屋に用事あるんで!」暁

暁はそれだけ伝えて
走って行った。

「・・・とりあえず・・・
   リハ続きやろうか」陸
「・・・(笑)そうだね」
「1回セッション通しで!」y

そしてリハも終わり
皆楽屋に戻り
準備を始めた。

音が用意した衣装は
和柄が入った皆少しづつ
デザインが違うスーツ

「衣装ぶっつけ本番でごめん」音
「大丈夫!カッコイイね!」陸
「ユースとシュウは
   何か違和感あったら言って」音
「俺は(笑)試着済み!」h
「俺は?」真
「(笑)一応!陸に真さんの
   服何個か借りて作った!
   サイズ大丈夫かな?」音
「マジ?(笑)俺のもあるの?」真
「(笑)もちろん!
   メンバーですからぁ!」音
「麗奈の衣装もいいけど!
 (笑)音のデザインも
   好きなんだよなぁ!」真
「(笑)マジ?ありがとう!」音
「そしたら・・・
   私はメイク入ろうかな?」
「何か手伝う?」奏
「ヒロはベースお願い!
   できるならメイク
   やってもいいよ!」
「うん」h
「音と奏は陸とユースの
   頭軽く巻いて」
「りょーかい」奏音
「また手空いたら教えて!」

いつもの通り
雫が準備の指示をだし
皆動き始めた。

「(笑)武道館までセルフか!
   誰か呼ぶか?」真
「(笑)うん!大丈夫!
   真さんはメイク
   自分でやってね〜」
「え〜!俺のもやってよ!(笑)」真
「真さんのメイクさんは?」
「ん?用意してない」真
「他に誰かメイクさんいないの?」
「雫達の用意する物に(笑)
   メイクさんとスタイリスト
   入ってなかったから
   誰も用意してない!」真
「(笑)自分達でやるつもり
   だったから」
「じゃあ!俺のもだな!」真
「(笑)分かった」

そして会場時間になり
客席は人で埋め尽くされていた。

「開演30分前です!」暁
「・・・30分」
「はーい」奏音
「先にLIARやな!」s
「うん」陸
「雫準備大丈夫か?」y
「大丈夫だよ!
   ・・・!?皆は準備大丈夫?」
「大丈夫だよ!
   もう少しで終わる!」h

そして暁に呼ばれメンバーは
ステージに向かった。