無事、父が免許を返納したことを聞き、少しほっとした。
というのも、実家の向かいには幼稚園があり、日々、多くの幼稚園児が実家の前を行きかっている。
「運転には問題ない」、とは言っても、もし事故でも起こしたら取り返しがつかない。
私は父母が「行きたい」と言えば、自分の都合より優先して連れて行ってあげた。
私は2019年夏から2~3か月に一度、送り迎えの運転手を務めた。2020年、2021年のコロナ期には多少頻度が減ったものの、15回前後、往復しただろうか。
因みに、2018年に購入した電気自動車は補助金の関係で5年間売れず、実家にそのままおいてあった。
送りの時は早朝5時過ぎに浦安の自宅を出て07:00頃に浦和の実家に到着し、そして実家の車で長野の家まで送り届け、昼食を食べた後に、14時半ごろの新宿行の高速バスに乗って帰った。
迎えの時は同じく早朝5時過ぎに浦安の自宅から電車で新宿まで、そして新宿バスターミナルから高速バスに乗り10:20頃に長野の家に到着、その後、両親を乗せて実家まで運転手として車を運転した。
もちろん、体力的に大変で、途中、居眠りで道路の路肩にタイヤを擦ったこともあった。
長野までの送り迎えは大変だったが、まだ幸せな日々だったのかもしれない。
父は道はよく覚えていて、長野の家迄の道中は完璧に記憶していた。私がまだ行き慣れていない頃にはどこのインターから高速に乗り何処の交差点を曲がるのか、後席から私に指示した。(助手席は母の指定席)
やはり認知症というのは間違いでは、と思えるほどだった。
コロナが落ち着いてきた2022年のゴールデンウィークには、長距離の旅行はこれで最後かと思いつつ、母がもう一度行きたいと言っていた不老不死温泉と、父の出身地の秋田県湯沢の温泉に連れて行ってあげた。
この旅行でも父は道順を完璧に覚えていて、地理感覚は衰えていなかった。