生物と無生物のあいだ | 海を愛する組織開発・人事・教育・総務コンサルタントのブログ

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今日は知人の結婚式。
実直な新郎新婦の二人の周りに対する感謝の想い
一緒になれた自分たちの幸せを喜ぶ想い
そんな想いがまっすぐに、ただまっすぐに伝わってくる素敵な結婚式でした。

そんなわけで、素直で神聖な気持ちでしばらくいたいので
帰り道で買った「THE VERY BEST OF enya」を聴きながら、これを書いています。
Very Best of Enya


何かと話題の福岡伸一さんのベストセラー「生物と無生物のあいだ」
「動的平衡論」をもとに、生物と無生物を区別しているものは何かを考察しています。

生物と無生物のあいだ・・例えば、ウイルス。
ウイルス自体は、呼吸をしなければ栄養を摂取もしません。
二酸化炭素を出すことも老廃物を出すことも、一切の代謝をしません。
限りなく物質に近い存在。

しかし、物質と異なる点。それは自己複製能力があるということ。
インフルエンザウイルスやエイズウイルスのように、体内で増えていく。

あらためて考えると不思議ですよね。

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)
福岡 伸一
講談社
売り上げランキング: 426
おすすめ度の平均: 4.0
4 科学こそ哲学
5 文章がうまい!
5 生命の源への大いなる旅
4 分子生物学の入り口を覗いてみる
5 生命とは何か




読後の一番の感想としては・・
私たち生物の体の中で起きている分子レベルでの変化
そのことを、これほどまでに美しく、ドラマチックに文章で表現できる人がいるであろうか。

例えば、体の中で分子レベルの物質が入れ替わっていく様子を、波打ち際の砂上の楼閣に例えながら、しかも分かり易く表現されています。

昔読んだ本に、私たちは長い歴史の中で見れば、たった7~80年の間だけ存在するガス状の存在であるとありました。

また、東洋哲学には「空」(くう)の思想があります。

有は無であり、無は有である。
量子論の不確定性原理から導かれる対生成を見れば、東洋哲学が近代科学と同じことを言っていることがわかります。

真空の中で、電子をぶつければ物質の最小単位である素粒子が生まれる。
そんなことまで思いながら読み進めることができました。

こうして文章を書いているその瞬間にも、
こうして文章を読んで下さっているその瞬間にも
私たちの体の中では砂上の楼閣の砂粒が別の砂粒に入れ替わるように、絶えず変化しているのです。

食べたものがあっという間に、分子レベルに分解され、特定の臓器ということではなく、体の隅々にまで行き渡る。
そうして知らないうちに生まれ変わっています。

ちょっと固いガス状のような存在の私たち。
それが相手を見つけ恋をして、子孫を残し・・・

もし遺伝情報だけを複製するのが生物ならば、川を必死に遡上して受精して死に絶えていく鮭のような人生でいいのかもしれない。

でも、人は美しい景色に感動し、涙を流すこともある。
人は人を育てる。
人は社会に何かを残そう(貢献しよう)と働きかけ、愛する人と添い遂げていく。

素敵だと思います。

個人的には、そこには「時間」があるから、そこには「限り」があるからそうなんだと感じます。

体の中でも「時間」があるからこそできることがあります。
ある特定の部分に作用する遺伝子をなくした(ノックアウトした)受精卵から、その部分に問題のない生物が育つ。つまり、欠陥品を作ったはずが、完成品ができてしまう。

生物は、生まれ育つ「時間」の中で欠落した遺伝子を補う「動的平衡」をとっているそうです。

ただ、これにも時間の限りはあって、成体になってからだと間に合わない。

限りあって、はかなく美しいから「生物」なのでしょうね。


子供の時に、この地球とは宇宙とは・・と考えていたら、許容量を超えたのか(笑)ボーっとしてしまったことがあります。

でも、たまにはそうやって、少しでいいから時間軸も越えて抽象化思考をすることもいいのでしょうね。

明日は、日本の絵本にアジア各国の訳語シールを貼って、海外に送るという活動に参加してきます。
送られた国々では、子供たちがボロボロになるまで絵本を読んでくれるようです。
思いも絵本に乗せて頑張ってきます。