【ささっ、とあらすじ】
「約束のネバーランド」は週刊少年ジャンプに掲載されている漫画作品。「農場」で飼育されている「食料児」たちが自らの命を守るため、団結して「農場」の管理人である「鬼」からの逃亡を図る。
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【紹介】
★はじめに★
さて、鬼に食べられる為に生まれてきた悲劇の子どもたち、その逃亡劇を書いた漫画作品「約束のネバーランド」。
この漫画、本当に面白いんですね。何が面白いって、構図で言えば、豚が人間から逃げる為に団結して牧場から逃げ出すみたいなものですからね~。
なので。今回は「家畜」と「飼育人」という点から、本作の面白さを紹介していきます。
①家畜としての人間
本作では、人間は家畜です。詳細には、主人公たちの住む世界の人間は完全に家畜です。食料としての人間。
②家畜であっても裕福な暮らしが与えられる
彼ら家畜は、全員が全員、劣悪な環境で育てられる訳ではありません。友だちを与えられ、母親の代わりを与えられ、ストレスの無い幸せな暮らしが与えられます。
これって、人間が家畜にしてることと一緒ですよね。牛や豚も基本的には狭い牧場で育てますが、裕福な牧場などでは立派な施設でのびのびと家畜を育てます。
人間と家畜の立場が、面白いくらいに反転しているんですね。ですが、、、
③家畜の反逆と脱走―めっちゃ知的に!
さて、そんな家畜としての人間ですが、めちゃくちゃ知的に脱走を企てます。
詳細は省きますが、その手際の良さと言ったら、見事なものです。一般的な人間にはまず不可能な方法で脱獄をしますが、主人公たちは家畜のエリート。
豊かな環境でほくほくと育てられた彼らは身も心も健康そのもの頑丈そのもの。どんな難題もこなしていきます。
僕らでいうと、豚や牛が群れをなして牧場から逃げ出すようなものです。面白いですよね?
さて、「飼育人」鬼も黙ってはおりません。彼らはのんびりと「家畜」の収穫を待っていれば良かったのですが、こともあろうに脱走されてしまったのですから。面目丸つぶれです。
当然、鬼も後を追うのですが、、、
④家畜の逆襲!
なんと「家畜」である人間が「飼育人」である鬼を殺し始めます。前代未聞ですよね。僕ら人間が豚や牛に殺されるようなものです。想像を絶します。
ここで、「家畜」と「飼育人」という当然のものとして存在していた規律が崩壊してしまうのです。
★おわりに★
当たり前のものとしてあったルールが崩れ、「飼育人」としての鬼と「家畜」としての人間という、立場は機能を失う。
ここからどのような展開になるのか分かりませんが、この機能の不全と規律の崩壊を読んで楽しむ、というのもまた、「約束のネバーランド」を読む上での楽しみであることには違いありません。
超絶、おすすめの漫画です。


