***************ペルソナ3 for プレイステーションポータブル SS
acquaの妄想二次創作*************************************
女性主人公版。
二次創作につき、そっち方面に理解のある方のみどうぞ♪
二次創作につき、そっち方面に理解のある方のみどうぞ♪
※※捧げものにつき、女性主人公にはmiyaさんちのお名前がついてます。
女性主人公 : 常磐 透流 (ときわ とおる)
女性主人公 : 常磐 透流 (ときわ とおる)
********************* 喪失 -10- 最終話
綺麗な、音が聴こえる。
安らぎの中、荒垣の耳に届いて来たそれは、まるで神聖な祈りのように、キラキラと輝く音、だった。
ゆっくりと、目を開けると、荒垣は、星空の中を、漂っていた。
ふわりと、身体が浮き、足が地面らしきものに着く。
ふわりと、身体が浮き、足が地面らしきものに着く。
足元に何かがあるわけではないが、荒垣は、そこに、降り立った。
遠くから、聴こえてくる旋律。
誘われるままに、荒垣はその音が聴こえてくる方向へと、足を向ける。
誘われるままに、荒垣はその音が聴こえてくる方向へと、足を向ける。
「…透流。」
無性に、彼女に触れたいと、思った。
もう一度だけ、彼女に、逢いたいと、思った。
もう一度だけ、彼女に、逢いたいと、思った。
ゆっくりと、歩いていく。
遠くに、青い、光が見える。
遠くに、青い、光が見える。
少しずつ、大きくなる、その、光。
「…扉?」
目を細め、その光の源を確かめようとした荒垣の目に、映るそれは、重々しい、扉のようだった。
それを、認識した途端、それは、急激に近づいて来た。
それを、認識した途端、それは、急激に近づいて来た。
いや、自分が引き寄せられているのか。
そして、荒垣の目の前で、扉が開き、青い、光に視界を奪われ、何も見えなくなった。
「先輩…?」
瞬きを、数回。
青い光が、薄れ、目が慣れた時、視界に飛び込んで来たのは、彼女の顔。
青い光が、薄れ、目が慣れた時、視界に飛び込んで来たのは、彼女の顔。
「…とお…る…?」
「はい…。」
「はい…。」
笑顔の透流に、荒垣が手を伸ばすと、ぎゅっと、その手を握って来る細い指。
背後に浮かび上がる、オルフェウス。
手にした竪琴から、美しい音が、聴こえていた。
背後に浮かび上がる、オルフェウス。
手にした竪琴から、美しい音が、聴こえていた。
黄泉の国から、死者の魂をも呼び戻さんとする、その、音。
荒垣の、瞳が、透流の顔をしっかりと、捉えた瞬間、残響を残し、オルフェウスは消えた。
荒垣の、瞳が、透流の顔をしっかりと、捉えた瞬間、残響を残し、オルフェウスは消えた。
「…何が、起こった…?」
「先輩が、見つけてくれました。
…迷子の、私を…。」
「透流…。」
「先輩が、見つけてくれました。
…迷子の、私を…。」
「透流…。」
荒垣は、透流が握っている方と反対の手を、彼女のうなじに、そっとまわして、そのまま引き寄せると、柔らかな、唇に、己の唇を重ねた。
深く口づけると、透流の、身体が、熱を帯びるのが分かる。
ゆっくりと唇を外し、透流を見つめる。
ゆっくりと唇を外し、透流を見つめる。
「あー、コホン。」
荒垣が、もう一度、透流を引き寄せようとした、その時、わざとらしい咳払いが聴こえ、荒垣は、視線を向ける。
そこには、頬を紅く染め、自分達を見下ろす美鶴の姿があった。
そして、すぐ傍に、座り込むアイギス。
そして、すぐ傍に、座り込むアイギス。
「荒垣さん、お目覚めでありますか…。
…すみません。ちょっと殺意を覚えてしまったであります…。」
…すみません。ちょっと殺意を覚えてしまったであります…。」
ぼそり、と呟くアイギスの目が、キラリと光る。
慌てて身体を起こした荒垣は、一瞬自分がどこにいるのか分からなかったが、どうやら、かつて番人がいたフロアの様だと、認識する。
「まったく…、無茶をする男だな、お前は…。」
荒垣に手を貸しながら、呆れたように美鶴が呟く。
立ち上がった荒垣は、肩をすくめると苦笑した。
立ち上がった荒垣は、肩をすくめると苦笑した。
「お前が、俺を…呼び戻してくれたんだな。」
荒垣の言葉に、透流が微笑む。
その、極上の、微笑み…。
その、極上の、微笑み…。
「…桐条。」
「何だ、荒垣。」
「ありがとな…。
…アイギスも…。」
「何だ、荒垣。」
「ありがとな…。
…アイギスも…。」
荒垣は、それだけ言うと、くるりと、背を向けてしまった。
照れているのだと分かり、美鶴と、透流が、顔を見合わせてくすりと笑った。
アイギスは、生真面目に、はい、と答えを返す。
照れているのだと分かり、美鶴と、透流が、顔を見合わせてくすりと笑った。
アイギスは、生真面目に、はい、と答えを返す。
「さすがに…疲れたな。」
「…そうだな。
今夜は、二人で、ゆっくりするといい。」
「…そうだな。
今夜は、二人で、ゆっくりするといい。」
美鶴の言葉に、荒垣と透流が、思わず、美鶴に視線を向ける。
「な、何だ…二人して…。」
「…いや、んじゃ、帰るか。」
「…うん。」
「…うん。」
寄り添い、転送機へと向かう二人の背中に、美鶴は、ふ…と安堵の笑みを浮かべた…。