「ラ・フォーチェ庭園 」見学ツアー参加その2の巻。
イタリアなのに、英語解説しかないなんて、英語NGの人はどうするんだろ?
私たちの場合はというと、
ツアーからちょっとばかり離れて「撮影隊」化してしまった。
もちろん、「あのアジア人ふたり、失礼じゃないの?」と、
ひんしゅくを買わない程度の行動を心がけていたのだけど、
すばらしいガーデンを目の前に、
いつしか歯止めが効かなくなっていた。
気がついたら私たち上段、ガイドさんはじめツアーの人たちは中段、
その距離30m、高低差3mにもなってしまっていた。
きゃー、さすがに、
「これはまずいかも~」ということになり、妹ちゃんと、ダッシュ。
遅ればせながら、この輪↑に加わった。
そして、ツアー隊の人たちとここから臨む下段のガーデン風景がこちら↓
素晴らしいアートな庭園が広がっていた。
「お手入れ、大変だろうなー」。
すぐにお手入れの心配が気になってしまうのだけど、
実際に、一般公開のこのときでさえ、
伸びた杉の乱れをカットしてた。↓
さらに感動なのが、
この奥に広がる、
世界遺産のオルチャ渓谷にきわだつ糸杉風景。
実は、この糸杉までをも、この地の開墾者アイリス・オリゴが植栽し、
このガーデンから見える風景に仕立てたというのだから、びっくりしてしまう。
すごいこだわりと感性だ。
ところで、このかわいらしいS字カーブの糸杉街道、
「いったいどこなんだろう?」って、実はずっと探してた。
随分前に、絵はがきでこの風景をみて、
「いつか車でここを走ってみたいなあ~」って思っていたから。
モンテキエッロからの風景っていう人もいたけど、
ここラ・フォーチェからの風景だったんだ~。
長年の謎がここにきて解けたのも感慨深かった。
車で走ることもできたけど、それは次回の楽しみにすることにして、
今回は、ここから眺めるだけにしておいた。
そして、この風景に満足して、後ろをふりかえると、こんな感じの中段・中庭が広がっている。
カメラをむけてる人が撮っているのは、前回の「その1」 でもご紹介したこちら。
ここを通って、
すでに先回りして途中まで行ってしまった綠の回廊へ
ツアーの人たちと一緒に、再び戻ることに。
ここでも、大好きなシュウメイギクが、左サイドに広がるガーデンに、
色合いが映えるたくさんの花々と一緒に、
あふれるように咲いていた。
雨の多いイタリア9月に、こんな快晴のもと、
たくさん咲いていてくれてたことに心から感謝した。
そして、このグリーンの回廊からも、
画になる、糸杉風景とシャープなラ・フォーチェのメインガーデンが一望できた。
ふと、第二次世界大戦時に、ドイツ軍にここを略奪されてしまったことを思い出した。
地域住民とつくりあげたこの美しいラ・フォーチェ地域をうばわれてしまったとき、
アイリスオリゴはどんなに悲しかったことだろう・・・。さぞかし・・・
と、ちょっとおセンチになりかけたとき、
あれれ?!
あなた、入り口にいた猫ちゃんじゃないの?!
えーーーー、だって、あそこから、ここまで結構な距離あるのに!!
200m以上はあるはず。 あそこから歩いて来たの?
「そうよ。先回りして、日陰でお待ちしてたのよ」
そう言わんばかりにくつろいでいる。
もうびっくり。
さらには、ガーデンツアー終了後、ショップまでくっついてきて、
「日本からわざわざ来てくれたのに、イタリア語ツアーなくてごめんなさいねえ」
みたいに、最後まで見送ってくれたのだ。
そうそう、ちなみに、ガイドさんからも、
単独行動をとりながら、節目節目には一応、けなげにダッシュして、
ツアー隊に合流する私たち二人を気の毒がってか、
ツアーの後半ごろ、
「イタリア語ツアーがなくてごめんなさいね~。
あとは、あっち見て終わりだから、先に回っていいわよ」
と声をかけられた。いい人だ~。
さあ、翌日からは、同じトスカーナでも海方面へ移動になるのだけど、
いい人たちとたくさん出会って、
思い出もいっぱいできたこの地とさよならするのは、
かなり寂しかった。
でも、海方面もきっと違う楽しみが待ってるはず。
海の幸にもたくさん出会えるといいな♪
〈つづく〉
いつも遊びにきていただき、ありがとうございます
人気ブログランキングへ