皆様こんにちは。

小林昭子です。

ここには、日々心の中を見つめて、ハッとしたことを書いています。

 

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朝起きたら、お白湯を飲みます。

ゆっくり体操を楽しんだあと、朝日の中で入浴します。

その日いちばん着たい服を選んで着ます。

リビングに行くと、夫がコーヒーを淹れてくれています。

 

だいたいこんな感じで1日が始まるのですが、それを人に話したり、インスタやブログに書いたりすることに、違和感があるんですよ。

その違和感を、いままで無意識に避けてきたような気がするんです。

 

「あっこさんみたいにていねいな暮らしがしたいな」

 

友達がそんなことを言ってくれたりした日にゃもう、全力で否定したくなるわけで。

いやまったくていねいじゃないから、

ただ自分勝手にやりたい放題やってるだけだから、って。

 

 

 

 

確かに、ていねいな暮らしぶりをしている方を見ると、うっとりします。

わたしは内田彩仍さんという方の本が好きで、とても憧れて何冊も購入しました。インテリアをつぶさに拝見したり、ヘアスタイルやファッションを参考にさせていただいたりしています。

 

でも、そのまま真似するのには抵抗があって、自分なりに咀嚼するといいますか、そう、自分自身と環境をぐるりと見回してみるんです。

そうすると、今まで気にも留めてなかったことに、ハッと気付くんですよ。

 

 

 

 

「お湯の保温には、水筒じゃなくて、ポットの方がいいわ」

「クッションカバーの色に変えたらもっと映えるだろうな」

 

内田彩仍さんがそう言ってくれるわけじゃないけど、彼女の本を見ているうちに、影響されて、無意識に見る目が上がるんです。

その時にはもう、内田さんの世界からは離れていて、自分自身に目が向いています。

 

 

 

また、こんなこともありました。

 

ずっと以前、ファーマーズテーブルという雑貨店で働かせていただいたことがありました。週一度だけ、しかも短い期間でしたが、本当に素敵なお店でしたので、かなり自分の目が変わりました。

 

1日お店で働いて帰宅すると、家が訴えてくるような感じがするのです。

 

「壁にグリーンを飾って」

「デスクの上にはものを置かないで」

「カーテンはもっと冒険して」

 

 

 

 

憧れのおうちや、素敵なお店に身を置いたとき、

大切なのは、ただ、ただ、その魅力にうっとりと浸ることだと思います。なにかを学ぼうとか、得ようとするとかえって良くない気がします。

ぼうっと気持ちよくなって、全身で味わうと、初めて自分の中にそのエキスが沁み込んでゆくのです。それは無意識の領域で行われることなんです。

 

それは、美味しい食事をただ味わって、消化は寝てる間に自然に行われるのにも似ています。

 

 

 

 

 

最近読んだ漫画のなかで主人公が、おしゃれなvlogを見て言いました。

 

「パンを焼いて、ゆっくり珈琲を点てて・・・ていねいな暮らし、めんどくさー」

笑いましたよ。いや、わかるその気持ち。

誰かがていねいに暮らす様子を見せられて、それをマネするのは、無理です本当。

 

 

 

 

 

「ていねいな暮らし」とはなにか。

 

誰かがやっているていねいな暮らしを、マネすることじゃない。

ヨガをして、パンを焼いて、花を生けて、珈琲を点てることが答えではない。

それらは、誰かさんの「ていねい」であって、わたしのじゃない。

 

家がとっ散らかっていようが、仕事が楽しくて外を飛び回っている人だって、その人が心の奥底からそうしたいと思っているならば、それこそがその人の、めちゃくちゃていねいな暮らしだと思います。

自分にとって大切なことは何なのか。

ちゃんとど真ん中の「好き」を選んでいるからです。

 

誰かの言ってる幸せじゃなくて、わたしの「好き」はどれなのか。

それをどれだけ「ていねいに」選べているか。

それが本当の「ていねいな暮らし」なのではないかと・・・。

 

 

 

 

 

 

写真は今朝焼いたオートミールクッキー。

いわゆる「ていねいな暮らし」の象徴みたいで自分でも笑えますが、大好きなので許してくださいね。