いまさら。「となりのトトロ」!
さて、この間、なぜか急に「となりのトトロ」です。
ちゃんと、その昔ビデオを買ってたのです。(何もしてないのに、パッケージが破れかけてます。不良品か?)
これ買った時は、まだDVDなんてものは無かったもんね。
時代の進歩が早すぎるよ、実際。・・・・進歩が早すぎると滅亡も早いんだ。大丈夫か?人類!
ビデオもしかり、TVでのロードショーももう何度も放映されてるし、結構観てたつもりだったんだけどなあ。
また観てたら、新しい発見があったりしたのです。(ストーリーの内容には関係ないんだけどね。)
それは、この作品の背景なんかだったりするのです。
出てくる乗り物が、オート三輪だったり、ボンネットバスだったりとどうも昭和三十年ごろみたいな感じ。
なによりも、気がついたのは主人公一家の借りた家の風呂。(二階へ上がる階段なんかの間取りもしかり。)
風呂釜が二つあるもんね。
僕がまだ小さかった時、家族で住んでた教員住宅は四世帯で共同風呂だったのだけども・・・・
これと一緒!風呂釜が二つあったなあ。
べつに、大人数で一度に入る為に風呂釜が二つという訳ではありません。共同風呂といっても、時間をかえて家族別に入浴してました。(あたりまえやろう!共同風呂といっても、男湯・女湯の区別は無いのだから。父ちゃん母ちゃん一緒に入浴はかまわないけども、よその旦那・嫁さんといっしょに入浴はいただけませんねえ。)
じゃあ、なぜ、風呂釜は二つあるのか?
この入浴シーンを見ればわかるように、浸かる風呂釜は片方だけです。片方は蓋したまま。
でも、たぶんこの、サツキ&メイ一家は一度に風呂に入ってるので片方の風呂釜(あえて浴槽と書かないのは、この風呂が五右衛門風呂で下から薪で沸かす風呂だからです。)は使用してないだろうとは思いますけど。
この二つの風呂釜は大家族(もしくは、共同風呂)ならではの見事な装備です。
僕らより年上の人達には常識であろうとは思いますが、若い人達には意味判らんと思いますので、余計な講釈を・・・
今みたいに、灯油ボイラーや電気温水器、またはガス給湯器の風呂みたいにスイッチ一つで風呂が沸かせる時代はまだ最近の話。
僕らが子供の頃は風呂はまだ薪で下から沸かす「五右衛門風呂」の時代。
風呂釜の下から沸かすので、沸かしたての風呂釜は底が物凄く熱くて中に入れたものではありません。
従って、風呂釜の底にあわせて丸くなったスノコを足の下に敷くように踏んで沈めながら風呂に浸かったものです。
さて、前述の二つある風呂釜というのは一つは浸かったり、湯を浴びたりするための風呂。
もう一つは蓋をしたまま、熱く沸かしておくための釜です。
何人もが、順番に風呂に入ってるうちに、当然風呂の湯はぬるくなり、お湯の量も少なくなります。
その時に、熱く沸いた風呂釜の蓋をとり、中の熱湯をとなりの入浴用の風呂釜へ足すのです。
これで、水を足して外から追い炊きしたりする手間がいらなくなるわけです。
ただし、かなり熱いお湯を貯めて置く必要があるので安全の為にも、蓋を閉めておく必要があるわけです。
考えてもらえば判ると思いますが、ぬるくなった風呂に洗面器で何杯か足して熱くするわけですから相当に高温です。
僕は、幼少(たぶん、小学校あがる前だったな?)の時。家族と入浴中・・・・
この、蓋をしてある風呂釜の上に(つまり、高温のお湯の入った風呂釜の蓋)ふざけて立った時。
パッカーン!
そうそう、説明が足りませんでしたが・・・ 昔の丸い風呂釜の蓋。
なぜか、どれも、半円の板を二つ並べてあったのです。(もしくは、3~4枚分割)
クイズとかで聞いた事があると思いますが、丸い蓋は絶対に穴の中に落ちません。(マンホールの蓋はなぜ、丸いか?という奴。四角や三角・多角形の蓋は向きによっては穴の一番大きい直径より小さい辺ができるので穴の中に落ちちゃうのです。)
しかし!半円では真ん中で蓋が割れちゃうんです!
僕は見事に割れた蓋の間から、熱湯の中にドボン!しちゃったんですねえ。
小さかったから、結構泣いたりしたんだろうなあ?
死ぬほどの熱湯でなくて幸いでした。○○タマなんかもヤケドしてメンタームなんか塗ってもらってた記憶があるんだけども・・
四人も子供ができたと言う事は、ダメージ残らなくて良かったチャンちゅうこってすなあ。
(真性包茎の手術したって事と、この時のヤケドの因果関係はよくわからないけども・・たぶん無いだろうなあ。)
で・・話変わっちゃたけども・・・
「となりのトトロ」のストーリーと全く関係も無い、風呂釜二つあるという家に懐かしさで感動して泣きながらビデオ観ていてまた嫁さんに笑われてしまった親父でした。