がんばれウンチ君!~キャッチボール変~
就職して、しばらくたった頃、会社の所長にいきなり新人3人と1年先輩の4人が呼びつけられました。
「お前たち4人を、市のソフトボールリーグにうちのチームで選手登録しといた。これがユニホームだ。」
おいおい、だれもそんなもん希望してねえよ。
だいいち、前にも書いたが、子供の頃はウンチ。キャッチボールさえ満足にできねえ。・・・
泣く子と所長(地頭)には勝てない。さっそくグローブとスパイクを購入するはめに・・・給料安いんだぞ!
一年上の先輩も、僕とほとんど同レベル。
二人で、昼飯食った後、昼休みの間じゅう裏の駐車場でキャッチボールの練習をやりました。
来る日も来る日もまあ、飽きもせず続けたものです。
1ヶ月もたつと、それはもう上手になりました。これでなんとか人並みに見られるでしょう。
そのうち、グローブ手前ではねるようなゴロもスパッとすくいあげられるようになり、これはもう人並み以上!
(我田引水・自画自賛!)
我々4人は、要は、試合前の準備・試合後の後始末・塁審等の当番をする為に登録されたわけでした。(いわゆる雑用係。)
しかし、選手の数が足りない時など、出場機会も割とありました。
恥をかかないようにと、練習してたのです。業務終了後や休みの日はバッティングセンターもせっせと通ったものです。・・・・おいおい、まるでどっかのスポ根漫画みたいだ。
久しぶりに試合に出場。守備についてた時、僕めがけてライナーが・・ちょうどグローブの前でワンバウンドになりそう。キャッチボール練習でいつもスパッと取れる場面。かっこいい所を見せられそうだ!
スカッ!!
ボールはグローブにかすりもせず、外野へと転がって行きました・・・・・
いつも先輩と練習してたのは硬いセメントの上。土のグラウンドとはボールの弾み方が違う。
そんな事も気づかずに一生懸命練習してた僕はやっぱり・・・ウンチ