漫画みたいには・・・
結婚して2年ほど。嫁さんは車の免許持ってなかった。最初の子供を流産したりして、なんとなく生活に暗さがあった時に、嫁さんが気晴らしに、運転免許が取りたいと言いはじめた。それは良い事だと賛成。
今となっては、大変悔やまれる事だが、結婚する前に貯めてた30万ぐらいのへそくりから、自動車学校の授業料出して、入校させ、なおかつ、毎日迎えに行きました。
やがて、免許が取れる目処がついたころ。
嫁「ヒロシくん、もうすぐ免許取れるけん、車こうてよ。」
嫁さんの気が晴れるならと、学校代出したものの、もう、へそくりも底を尽いた。軽四でいいとはいうものの、タダみたいな車探さなきゃ。
5万円でミニカを見つけてきた。しかも、当時貴重だったカークーラーも付いてる!(現在の車はエアコンになってます。)
嫁さんが、免許証もらえる3日程前、車に乗って家へ帰った。見せる為である。5万円もその日に払っていた。(※写真は青いが、実車はくすんだ黄色だった。)
嫁さんは、実車を見るなり、がっくりした表情をした。(一瞬ではあったが、僕は見逃さなかった。車が古い型だったので、落胆したのだろう。)しかし、財政的な事は判ってるので、何も言わなかった。
夕食済まして、夫婦は、嫁さんの愛車になるであろうミニカで、ドライブというかツーリングに出かけました。
やがて、帰路につきかけたころ、後ろから1台の車が強引に抜いて来ました。今では、漫画やアニメで有名になってるイニシャルDとかいうのに出てるAE86とかいう奴です。レビンかトレノかなんて、前見なきゃ判りません。
「なめんじゃねえ!(またこれだ。)いくらこの車が550CCだからって、下りでは負けねえ!!」
宣言通り、ミニカはハチロクの後をピッタリ離れずに着いていきます。
数キロの間、ハチロクをあおった後、やがて家路に差し掛かる岐路へ。
ちょうど下りも無くなり、平地で1600CCのツインカムあおるには無理がでてた所だったので、
僕「今日はこの位にしといてやるか。」
な~んていいながら、左の道路へ急ハンドル!!
あのね!急のつく運転動作しちゃいけないって前にもいったっしょ!!
予定通り、スピンしかけたミニカにカウンター当てたまではよかった。(想定内の事ですよ:byホリエモン)
し、しか~し!予想より激しく滑ったミニカの右前輪の先には、側溝の出っ張りが・・・・
僕「駄目だわ!こりゃ!」声だかに宣言。
嫁「えっ何?」
次の瞬間!ミニカはきれいにひっくり返り!(映画のシーンでも思い浮かべてね。)
天井を地面に擦りながら、民家に突進。
間一髪!植木鉢を数個破壊した所で、玄関の手前数十センチで停止。
夫婦二人共、車の中でシートベルトのおかげで逆さまに宙吊り。嫁さんより先にシートベルト外したものの、狭い軽自動車の中で身動きがとれねえ!
4~5人集まってきた野次馬というか、近所の人々。
「大丈夫か?動けるか?」
僕「心配するなら、先にドアあけてくれ~!!」 完全に逆切れ。
「おお!そうやのう。すまん、すまん。」外からドアあけてもらい、やっと、外の空気を吸い。・・隣の嫁さんを見る。・・・
まだベルトが外れず、逆さまでもがいている。僕がシートベルトのボタンを押し。
どたっ! (今ならグチャッ!!か?)
二人とも、あけてもらった運転席ドアから這い出た。
集まってた近所の人々「これ、どうするう~?」
(小泉首相みたいに。ひとごとみたいに。)
僕「とにかく車おこしてもらえます?」
その辺の人々、よく訳もわからずみんなで車を持ち上げて起こしてくれた。
上半分ぐちゃぐちゃになった車に乗り込み、エンジンかける。最初ダメだったが、やがて、ボッボッボッいいながら、なんとか、白煙吐きながら、エンジンかかった。
まだ、みんな状況がよく判らないまその辺に立ちすくんでる。・・嫁さんも。
僕「おい!はよう、乗らんかや!!」
嫁さん、はっと我に帰って、助手席に乗り込んだ。
僕「どうもすんませ~ん!ありがとうございました~!!」
そのまま走り去りました。なんか、よく判らんまま、みんな立ってた。
ちゃんと次の日、新しい植木鉢持って、その家の人にはお断りに行きましたよ。
うちの嫁さんも喜びました。
嫁「ヒロシ君が私の車壊したんやから、責任持って、次の車こうてよ~!」
1週間後、僕は嫁さんが希望してた通りの、その当時、OLに大人気だった、ダイハツ ミラを買いました。 めでたし、めでたし。(誰がじゃ?)