『アイシテル』第3話 気付けなかった見えない優しさ | どんぐり、ころころ。

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こんばんは。

今夜、第4話が放送される前に、ドラマ『アイシテル~海容~』第3話の記事をあげておきます。

【公式サイト】

『アイシテル ~海容~』

(登場人物の紹介や相関図、あらすじはココで。)





【智也:そして、僕も赤ちゃんカブトムシのようにお母さんに守られているのだと思います。】

第3話のカギは「カブトムシ」。智也が学習発表会で研究発表のテーマに選んだ題材です。

さつきは、この事を知りませんでした。学校に呼ばれて、担任から初めて聞きました。

このセリフは智也が「カブトムシ」研究のまとめとして感想を書いたものです。

智也は、カブトムシの幼虫が成虫になる前に長い間土の中にいる理由を、「一番安心出来る(お母さんの)お腹の中みたい」だからだと結論づけていました。

現在の智也は、両親にキツイ言葉をぶつけます。でも、決して最初から忌み嫌ってはいなかったということです。

それを読んださつきは、まるで大切にしているお守りのように学習発表会の研究成果が書かれた模造紙を握りしめながら、あることを確認するため智也の同級生を訪ねます。




智也は「守られている安心感」を見出だしていたのでしょうか?

それとも、今はなくてそれを求めていたのでしょうか?

今後の放送で明らかになってくるでしょうね。

いずれにせよ、どうして智也が現在のように両親を遠ざけるようになってしまったのか、気になります。





【さつき:分かったんです。(智也は)変わらず優しい子だってことが。】

さつきは、智也が「カブトムシ」の研究をしていることを知りませんでした。しかも、担任が言うには、智也が提案して智也が中心になって進めていたらしいのです。

その詳細な観察記録を見たさつきは、智也と「カブトムシ」の研究をしたメンバーのもとを訪れます。

すると、メンバーの男の子が「あいつ(智也)がウチでは(カブトムシを)飼えないから代わりに飼ってほしい」と頼まれていたことが判りました。

さらに、智也はわざわざ毎日のようにそのクラスメートの家に通って世話をしていた、と言うのです。クラスメートは何故そんな面倒な事をするのか聞きましたが、智也は事情だと言うばかりでした。

しかし、さつきには思い当たる節がありました。

ある日のこと智也がさつきに訪ねたのです。

智也「お母さんは昆虫嫌い?」

さつき「うん、だいっ嫌い。全然ダメ。」

この時に智也は「カブトムシ」を自宅で飼えないか暗に確認したんですね。

ただ、さつきが苦手だと言うからクラスメートの家で飼えないか?と智也なりに考えたのです。

それに気付いたさつきから、このセリフが出ました。




「見えない優しさ」とでも言うのでしょうか?

だからこそ、余計に智也が犯罪者だとは思えないですよね。

そして、もし本当に犯罪を犯してしまったのなら、何がこんな優しい子を狂わせたのか…?気になります。


それだけではありません。


万が一、我が子が犯罪者と疑われた時、親は親としてどういう関係を築いていけばいいでしょう?

我が子は決して犯罪者ではないと言い切れますか?

何があっても、一片の疑い無く我が子を信じますか?

このドラマが描くのは、そういうテーマだと理解しています。

実際に子どもを持っておられる親御さんには、リアルに重い課題ではないかと思います。

それがタイトルの副題「海容」に凝縮されているような気がしますが、今回は触れずに行く末を見守ることにしましょう。




また、このさつきのセリフは案外真実を突いているようです。

智也は家庭裁判所の調査官の富田に少しずつ心を開きつつあり、事件当日の行動について話し始めていました。

実は、被害者の清貴とは事件当日に初めて知り合ったのでした。たまたま道路工事で迂回した道で小沢家の前でうずくまる清貴を発見したのです。

清貴はトイレ(大)に行きたかったのですが、自宅のカギが開いておらずうずくまっていました。公園は不審者が徘徊しているから公園のトイレには行けないと清貴は言いました。

そこで、智也は自分の家のトイレを貸すと言ったのです。

富田いわく、「(事件の)全ては智也くんの優しさから始まっていたんです」。

しかし、そこまで話し終えた智也は泣き崩れてしまいました。この後の顛末については、次回以降明らかになるでしょうね。

果たして、何が智也を変えたのか?

最後には被害者家族の美帆子(清貴の姉)とさつきは同じ喫茶店で偶然にもニアミスしました。コレも大きな波紋を呼ぶでしょう。

必見です。
(^_^)




【前回の記事】

『アイシテル』第2話 親としての強さ。

(2009-04-27 18:23)