「人は見た目が9割」


そんな言葉を聞くたびに、「いやいや、中身も大事でしょ」と思っていた。


でも転職活動を始めて、久しぶりに履歴書用の写真を撮った時に考えが少し変わった。



何枚撮っても盛れない真顔


目の下のたるみ。

左右の顔の歪み。

気のせいか二重顎。


そして退職後に4kg増えた体重。


写真を見るたびに欠点ばかりが目についてしまう。


最近の写真は補正もしてくれる。


でも補正しすぎると面接当日に「え、この人どちら様ですか?」となりそうだし、自然な範囲の補正だと今度は物足りない。


結局、何度見ても「うーん……」となる。


若い頃はここまで気にならなかった気がする。


いや、気にはしていた。


でも当時はいくら寝不足でも、一晩寝ればなんとか戻った。


今は違う。


寝不足の顔がそのまま定着しそうな勢いである。


年齢を重ねるとはこういうことなのかもしれない。


そんなことを考えながら写真とにらめっこしていた。


ただ、ふと思った。




私は以前の仕事で採用面接をすることもあった。


もちろん見た目が良いに越したことはない。


でも実際に見ていたのはそこだけではなかった。


清潔感はあるか。

表情はどうか。

話し方はどうか。

仕草に違和感はないか。


そして何より、どんな考え方を持っている人なのか。


そんなことを総合的に見ていた気がする。


振り返ってみても、


「この人は美人だから採用しよう」


なんて考えたことは一度もない。


むしろ、


「一緒に働きたいと思える人か」


を見ていた。


そう考えると、人は見た目が9割という言葉も半分正解で半分違う気がする。


第一印象は確かに大事だ。


でも、その印象を作るのは顔の造りだけではない。


清潔感だったり、笑顔だったり、姿勢だったり、話し方だったり。


そしてその先にある人柄や経験、考え方。


結局はそこを見られているのだと思う。


履歴書の写真を見ては、たるみだの二重顎だのと一人で騒いでいるけれど、考えてみればそれも今の私の一部だ。


42年間生きてきた結果でもある。


そう思うと少しだけ気が楽になった。


とはいえ、できればあと3kgくらい痩せたかった。


来週はいよいよ1社目の面接。


だいぶ緊張している。


でも背伸びをしても仕方がない。


補正アプリではなく、今の自分で勝負してこようと思う。


自信を持ってキラキラ