子宮頸部高度異形成がみつかったのは、38歳になるかならないかの頃でした。
流産してから、2年経っていました。

不妊治療に通っていた病院(以下、Kクリニックとします)の治療を自己判断で中断していた時です。
普段から私は月経不順で量も少なかったり多かったりしたので、不正出血なのか生理なのかわからない事が多々ありました。
それでも、なんか変な時期の出血だなぁと思う出血がありKクリニックを受診しました。
(そこは不妊治療のみではなく、婦人科の病気の治療の患者も受け入れているクリニックでした。)

「排卵の出血ではないでしょうね。たぶんホルモンのバランスが崩れての出血でしょう。念のために検査しておきますね」
それまでも何度も同じ様な出血をした時に同じことを言われ、同じ検査をして異常はないと言われてきた。
きっと今回も何もない…
と、思っていました。


その頃、私は不妊治療に対するヤル気をすっかり無くしている時期でした。
この検査をしに行く前には、人工授精をするつもりで精子を入れる専用カップやクロミッドをもらい飲んでいたのですが、予約をキャンセルした後そのまま病院に行きませんでした。
そんな中の出血。
これまで同様、どうせ何もないと言われるはず…
検査結果を聞きに行くのも面倒になり、次回予約していましたが電話でキャンセルし放置していました。


それから3ヶ月くらい後でしょうか…
その間悩んだ末にやっぱり不妊治療を再開しよう!と決意し、またKクリニックに予約の電話を入れて受診しました。
いつもの担当医と顔を合わせて、またお願いしますと挨拶するやいなや曇った顔をする担当医。

「前にやった検査の結果なんだけど…ちょっと、良くないんだよね」


そんなことを言われると思っていなかったので、挨拶した時と同じ半笑いの顔で「え?」と聞き返してしまいました。
そのまま担当医からの説明を聞いていると、手が冷たくなりどんどん血の気が引いていきました。


「不妊治療を進める前に、こちらを先になんとかしなきゃいけないね。
大きな病院へ行ってもう一度検査をしてもらって指示を仰いで欲しい。手術する場合はうちでは出来ないから。紹介状を書きますね。」


頭の中は「????」でいっぱいでした。


あの流産の処置をした病院ではない、隣の市の大きな病院に紹介状を書いてもらう事になりました。

帰り際には
「これが落ち着いたらまたいつでも不妊治療しに来てね」
みたいに言われました。



これまで何度も同じ様な検査をして来たはずなのに、こんないきなり手術が必要とか言われるって何?
それより何より、この検査結果が出てすぐなんで連絡してくれなかったんだろう?
そりゃ、検査結果を聞くための予約をしておきながら病院に来なかった私も悪いんだけど…
手術が必要なレベルだったなら結果が出てすぐ連絡するもんじゃないの?
(以前、甲状腺の検査をしてバセドウ病が発覚した時に、次回予約より先に病院から「数値が悪いので早めに来院してください」っていう電話連絡をもらった経験があったのでそう思ってしまいました)


あらゆるモヤモヤが止まりません。
それより何より、今後のことが心配で心配でたまらなくなりました。



大きな病院で検査した結果は、Kクリニックで言われたのと同じ診断でした。
子宮頸部高度異形成。
「後一歩進んだら『がん』」


目の前が真っ暗になりました。



…もう不妊治療も出来なくなるの?
…産めないんだ、私
…ついに、諦めざるを得ない時が来たの?



「円錐切除の手術をして、細胞検査をしてみないと今後はわからない。
手術をしなくても、高度異形成より前の状況に戻る事もある。でも、あなたの場合は検査結果からするとがんに進む可能性が高いので手術をした方が良いと思う。
子宮頸部円錐切除術をして子宮を温存する方法がある。
細胞検査の結果、悪い細胞がすべて取り除かれていればまた不妊治療を再開することや妊娠出産することも可能ですよ」



がんだったとしたら、生きてることすら危うくなるってこと?こんな元気なのに?
妊娠出産、不妊治療…
そんなことを言ってる場合じゃないってこと?



落胆するしかなかった。



…円錐切除の手術、するしかないじゃん…

選択肢は、あるようで無かった。


その頃、私は結婚式をすることを決めてウキウキな時期でした。
結婚式をしていないことは、心残りのひとつでした。治療はひとまずお休みして、まずはひとつ夢を叶えよう。子供がいない自分、せめて結婚式をして女の幸せを感じたい♡
なんて思ってた…
日付も決めていたのに、手術をすることが決まったので延期する事になりました。
そんな中の連続妊娠報告爆弾。
もう、荒れるしかありませんでした。


せっかく、ようやく、やろうと思ってた結婚式も延期
不妊治療どころかがんかもしれない

私って、なんなの?
女の幸せは、私には掴めないの?
なんで?私が何をしたって言うの?

心はボロボロ。



先生は、私が出来れば妊娠希望であることや年齢を考慮してなるべく早い時期に手術日を設定してくれました。








つづきます