今日、ボーカルレッスン2度目の生徒さんがいたのですが、お互いにハっとしたことがありました。
彼女にとっては、「一つの音をまっすぐ伸ばす」ということが初めての経験だったとのこと。
確かに機械ではないので、それなりに集中しなければ難しいかもしれないとは思いましたが、驚いた!と表現するぐらいのことだったことに、こちらも驚きました。
音程がずれてしまうという人の原因は色々ありますが、呼吸の量が一定でないと不安定になることが多く、よく腹式呼吸に重点を置きます。
しかし、呼吸だけで試してみると比較的しっかり呼吸法ができていました。
ということは、ヒソヒソ話ならへっちゃらだけど、人前で大きな声を出すのが苦手、というパターン。
歌が下手なのではないですよ。人よりちょっと恥ずかしがり屋さんなだけです。
まっすぐ伸ばす練習をしてみました。
表情がぱぁーっと明るくなって、「自分の声じゃないみたい」と。
高音の「ソ」の音、女性3部で言えば下からアルト・メゾ・ソプラノ。
彼女は見事ソプラノが通常使う一番高い音が軽々と出たんです。
方耳が聞こえないというハンディで自信を持てずにいたんですね。
自分の声との対面
前回はなかなか大きな口が開けなくて、それだけ宿題としてお願いしていたのですが、きちんとクリアしてきてくれ、今日は大躍進!
今日は感動的な瞬間でした。これからが楽しみです。