大好きだった母方の祖母の家・・・。
偶に無性に帰りたくなる事があります。
私が中学生の時に
上物を壊して建て直したのですが、
その家ではなく、
6畳2部屋で
玄関は土間で
檜の円柱型のお風呂。
土間は土の匂いがして、
表と裏の畑のお世話をする祖母。
冬場は小さなストーブだけしかなくて、
祖母の隣に横になると、
お布団の中でも靴下を履いた祖母の冷たい足が
私の足にピッタリくっついて
「あっちゃんのあんよは暖かいねぇ。」
と、毎日言われていました。
あの頃は
姉兄にいじめられる実家より、
祖母との二人暮らしが
とても穏やかで、
玩具なんて必要なくて
信仰と自然の中で育ち、
幸せだったなぁ・・・。
今は跡形もない
祖母の家。
偶に夢に出てくると
起きた時に
無性に帰りたくなります。
ふるさとは遠くにあって思うもの。
もう存在しない祖母の家は
遠過ぎて帰れない。