続きです。



福岡県に帰ってから

長姉の働いていたスーパーの

家庭用品部門にパートで入社しました。


接客業が好きな私は

常連のお客様に

入社直後からとても可愛がって頂けて、

楽しく働いていました。


月に15日しか働けない職場でしたが、

特売のフライパンやヤカン、

水筒や食器洗い用スポンジなどは

粗悪品が多いので、

私はお客様に少し高いけれど

定番商品をお勧めしたり、

お客様と世間話をしたりして

売上もどんどん上げて行きました。


(上司からは

セール品を売れと怒られていました。)


順調に見えた仕事でしたが、

家庭用品部門の隣に寝具部門があり、

そこに私より年下の女性社員がいて


「家庭用品は暇なんやけ、

寝具の手伝いをして当然やろ?」


と言う横柄な態度で

タオル等を老人会で配る為に

大量に購入したお客様が居ると

ラッピングを家庭用品部門の皆に任せ、

自分はサボっているような女性でした。


何故か彼女とは休憩時間が同じで、

私にお弁当を作って来るようにと命令したり、

まだ19歳だったその女性が

私に煙草をせびるように。


私の勤めていたスーパー付近の商店街で

毎月5日に

『五日市』というセールをするという

イベントがあるのですが、

クレラップ20m98円セールを

当店でも行っていて、

500本用意していても

飛ぶように売れて

中には1本1本ラッピングと熨斗をつけてくれ

というご依頼も五日市では必ずありましたが

超忙しいのにレジにも入らなければならず、

少しの暇を縫って

ラッピングをしていたりしましたが、

寝具部門の社員やパートさんは

全く手伝ったりしませんでした。


でも、他の部門のパートさん達とは

とても良い関係を築けていたので、

普通に仕事をしていました。


7月になって

もうすぐ21歳の誕生日というとこほで

右側のお腹が痛くなり、

緊急入院をしました。


最初は卵巣嚢腫だと思われ、

毎日毎日点滴と注射をしていたのですが、

何度採血しても白血球の値が低く、

本当に炎症を起こしているのかと

マーカーの値で疑問視されていました。


でも、炎症は必ずしているとされ、

まる1か月間

お風呂もシャワーも入れず、

大変な思いをしました。


その頃、H.Tと交際していた頃の

ゲームセンターとは違い、

車で10分程のゲームセンターで

兄とその友人、

そして私の友人達と仲良く遊んでいました。


そんな中、

嫌なヲタク系のUという人物がいて、

私が入院してからというもの、

ニートだったUは、

毎日毎日朝9時から夕方17時まで

私の病室に来ては、

Iという兄の中学からの友人の妹さんで

Aという女の子の事が好きだったUは

その娘の話題ばかりしてきて、

厚かましくも

入院中の私に昼食をたかり、

煙草までたかる始末。


Aは私の友人のSという男性の事が好きで、

Sは、Aには全く興味を持っていなくて、

そこへUがAを好きになってしまったという

奇妙な三角関係が出来ていたのですが、

Uは、


『Aちゃんとどうやったら付き合えると思う?』


とかなんとか

テメーひとりで考えれば良いものを

うだうだうだうだと

私に話しかけてきて

鬱陶しい事この上なく、

しかも、お見舞いという建前なのに

お見舞いの品を持って来た事は

1度もありませんでした。


私の誕生日には

その後 交際する事になるOが

ショートケーキを買ってきてくれたり

したのですが、

Uは全くです。


普通に迷惑だったので、


「Uちゃんさ、

私も病気で入院してるわけよ。

だから、毎日来るのはやめてくれる?」


と何度か言いましたが、

まるで仕事に通うように

連日朝9時から夕方17時まで

ずっと居座っていました。


ある日、Uが病室にいる時に

腫れが治まらない卵巣の摘出を

言い渡されました。


まだ21歳だった私は

子供が出来にくい体になる事に絶望して

号泣しました。


Uはやっぱり

そんな私を無視。


泣き止んだ私に


「Aちゃんと付き合いたいんやけど

どうしたらいいんかねぇ?」


と発言した時は

本当に宇宙人みたいだなと思いました。




続きます。