ただ、順正と話がしたかった。私の言葉は順正にしか通じない。
あ、
久しぶりに読んだこの小説。
そう、これ。この気持ち。
私の言葉が通じる人だと思った。
あなたに会って、あなたと話していて。
あなたになら、私の言葉が通じると思った。
同じ言語を話す人だからと言って、
言いたいことをちゃんとわかってくれることなんてなかなかない。
共感するかどうかはその先の話。
何を言わんとしているのか、
それを理解してくれることが大切で、
意見は違ったって構わない。
自分の言葉が相手にちゃんと伝わること。
それだけなのに
それがとても難しい。
あなたと話がしたかった。
誰かと、ではなく、
あなたと、話がしたかった。