GOOD EVENING
週末の夕べのひととき、おとどけしますのは
Episode 7 ~ 憧れのお兄さん です
わたしの憧れのお兄さん
それはわたしと4つ年の離れた兄なんです
わたしは自他共に認める強度のブラ・コン
(Brother Complex この場合敵意ではなく好意です そのレベルは∞…)
そんな兄の特徴を一言でいうと
目立ちたがり屋の遊び人
一種のすり込みとも言えます
そんな兄に多大なる影響を受けてきたわたし
好きと嫌いの概念から言うと、兄のことはことさら大好き
不思議なことに、ひとはひとを好きになると何でも知りたくなる
そしてそのひとの世界観を真似したくなるのでしょう
つまり、それはその大好きなひとを大きな意味で学ぶことになります(一言でいうとマニア)
学ぶは、まねぶ、真似ぶ、真似る、模倣に他ならない
兄の世界を知りたくて、兄の部屋いっぱいに広がる音楽、アート、グラフィック、雑誌の切り抜き、モノクロの写真、荒々しくも美しい素描、ギターの弦、ピック、造りかけの模型 etcを無造作におもちゃ箱から取り出すようにワクワクしながら、夢中になってむさぼった
兄はまたそんなわたしを理解して、自分のお気に入りを即座にわたしに披露するのだった
そのひとつがスペインのアール=ヌーボーといわれる巨匠アントニ・ガウディの作品だ
兄はそののち、Architectの道にすすむのだが、そのガウディの建築の曲線美と装飾の織りなす特異性について情熱をもって語るのだった
そしてわたしもその世界観に傾倒していった
そんな兄は輝いて見えたし、カッコよかった
眼を丸くして兄を見上げるわたし
なんと言っても、やっぱりそんな兄が大好きだった
根本にあるのは、ただお兄ちゃん大好きという想い すこぶる単純
今でもわたしのことを子供扱いして、年一回の帰省の際には、置き手紙をして行く兄
口先では「もうわたしもいい大人なんだよ」と言いながらも
お兄ちゃんにずっと甘えていたいと心からそう思ってしまうのである
このBrother Complex のおかげか、物心ついた頃から異性、男子に対する顕著な傾向は変わらず
それは少年のように、なにかひとつのことに夢中になって情熱を注いでいる男子にすこぶる弱いということ
さらに彼独自のCharacter、美学をも垣間見てしまうともう気になってしようがないということだ
すべてとは言わないが、わたしの恋の発露には兄との記憶が少なからず、作用していると思えてならない
しかし、どうしてそうなのか、その真相は永遠につかめそうにもないのである
STAR
ふと見上げた
あかつきの空
ひときわ美しい
かの星は
あなたに似ている
とどきそうで
とどかない
あなたに似ている
次回予告 Episode 8 ~ わたしの周りのユニークなひと