親が高齢になって行くと
お墓の話題が増えてくる。
父は長男で本家として何年か前に近所に立派なお墓を建てた。
父は、熊野古道で有名な熊野出身で
その中でも超がつくほど、ど田舎な秘境の地に
先祖代々のお墓があった。
その土地の風習なのか、時代特有なのか、
うちの先祖のお墓は1人につき1基ある。
朧げな記憶だけれど、
7基くらい横並びになっていた。
これが、誰々。
これがお母さん。
これがおじいちゃん。
父の中には顔が浮かんでたかもしれないが
私の中では全てご先祖さまのくくりだった。
小さい頃は、毎年夏休みに熊野へ帰ってお墓参りをした。
お墓に手を合わせるには
墓石の高さ以上にボーボーに伸び切った草を刈り取ることから始めないといけない。
横並びになっているので、結構な面積がある上に
人のいい父は、他人のお墓の分まで草刈りをしていた。
ほとんど両親がしてて、
私たち姉妹は邪魔をしないように手伝うふりをしていた😂
お墓参りのついでに、
熊野川で泳いだり
釣りをしたり
キャンプしたり
新宮までいってマグロを食べたり
太子のくじら館でイルカショーをみたり、
那智の滝の壮大さに口をあんぐりしたりした。
そういった、夏休みの思い出の中に
お墓参りがあり、ご先祖さまを思う心があった。
私は二人姉妹の姉で、うちに男子はいないので
妹が嫁に出た時点で、跡継ぎはおらず。
熊野から奈良へお墓を移し
車で10分の距離になったのもあり、
父方のお墓
母方のお墓
両方に、年に2回は手を合わしに行くようにしている。(もちろん嫁ぎ先も)
嫁ぎ、姓は変わってしまったが
この方たちがいなければ、父も母も存在しない。
もちろん私も、子どもたちも存在しない。
なので、墓守りをすることは使命感とかそういうことではなく、感謝の気持ちがそうさせている。
そして、出来る限り子どもたちを一緒に連れて行くことにしている。
お墓を綺麗に掃除すること、
仏花や樒をおそなえすることを通して
手を合わせ、心を鎮めて、
ご先祖さまから命のバトンを受け継ぎ
今、ここに自分が在ることに
感謝をすること。
これらを、身体で、心で、受け継いでほしいと思っている。
かつての私がそう育ててもらったように。
先日のこと
父の弟(次男)が同じ墓に入って、その息子(私の従兄弟)が墓守りをする
という話が降って湧いてきた。
ここだけの話、母が大反対をした。
そして、きっぱりとその申し出を断った。
今の時代、墓守りは男がしないといけないっていう時代じゃない。うちには二人の実の娘がいるから。私たちは年に1回手を合わせてくれたらそれでいいので。うちの娘がきちんとしてくれるから。なので、あなた達は頑張って自分のお墓を建てて下さい。
電話口でそう言っていた。
普段、争いを好まない温厚な母がこういった口調をとるのは珍しかった。
けれど、それだけお墓というものが、自分の人生において重要で、父と最後まで添い遂げて、納得した環境で納まりたい。
という思いがあるのだろうと察した。
私は二人の子どもとして、両親の決定事項に素直に従い、バトンを受け取るより他はない。
私も、旦那さんと一緒のお墓にどうしても入りたい!と強く思っているわけではないが(おいっ!😂)
長男と同じお墓に入れると思うとワクワクする。
どんなデザインのお墓建てようかな〜、とか
何て文字を彫ろうかな〜♪とかとにかく心が弾む。(変態極まりない笑)
なので、母の気持ちは多少なりともわかるつもりだ。
腑に落ちない波動をプンプンにさせた従兄弟に、私はこう言った。
「私はこれまでも、これからも、子どもたちと一緒にご先祖さまに感謝して手を合わすことは変わらない。
ご先祖さまを大事にすることを、それを通して伝えていくつもり。
将来子どもたちがどう受け止めて、どうお墓を守ってくれるかは現時点でわからないけれど
じぃじ、ばぁばからめちゃくちゃ愛情をもらっていることは、この先も忘れないと思うし
少なくとも私の身体が自由に動くうちは墓じまいをするつもりはないよ。
男やから、女やからとか関係なく、
本家やから、分家やからって関係なく、
私たちは今まで通り、ご先祖さまに感謝をして手を合わせていこう。」
従兄弟はそれで、納得をしてくれた。
その一方で
墓じまいをする現実も多いのも確かだと思う。
まさに先週、母方の先祖代々の墓じまいをしてきた。
お坊さんのお経が死ぬほど長かったので💦
墓前でお祖母ちゃんたちとあの世の様子とか、たくさん聞いたりして。
(お墓の中に魂がいるわけじゃないよ。あくまでも窓口ね)
その話はまた今度できたらいいな☺