あたたかい ひかりが ながれたよ。


ぼくは よばれて ここにきたんだよ。


きっと あかるい ひかりのしたに


ばくは よばれて きたんだよ。



あたたかい あかが ながれたよ。


ぼくは そのあかに つつまれるように


だれかが おいでと よんでいたから


だから ここに きたんだよ。



きっと あたたかい ここは。


きっと あたたかい ぼくは。




現在ある自分を証明したくて


踏み切れ無かった自分に嫌気が差して


弱い自分を壊してしまいたくて


只々、此処に居る自分を理解って欲しくて



叫び続ける 声が枯れるまで


叫び続ける 喉が千切れても


叫び続ける 誰か気付いてくれるまで




此処に居る 此処に居る



理解って


気付いて


僕は此処に居る


決して 要らない人間なんかじゃない。




爪先で湖面を揺らす


太陽の光 散々に反射して 幾重に広がる輪に


煌きの眩しさで彩る



指先に触れる水


やわらかで だけど 突き刺す程に冷ややかな


それは まるで あの日の 


あなたの掌のようで



あの日 ただ ただ 涙した私は


やっと ここまで 来れました


  おおきくなったでしょ?


おおきくなった、 と言って そっと 頭を撫でて下さい



目には 見えないけれど


その手で 撫でて下さい



波紋に 映る 気配は そのままに



迂闊に現の夢を見て。


歪む世界、濁る光、愛した貴方、彷徨う私。



其処に有ったものは、嘘では無いと思っていても、


只、揺らめきの中に消えて。



迂闊に思慮を巡らせて。


回る時間、溶ける幻影、彷徨う貴方、愛されたのは・・・



あの日に有ったものは、きっと現実と信じていても、


只、陽炎に惑わされて。



あの日々は、あの時は、あの場所は、貴方は、私は?



本当の事は、只、あやふやな儘に。



流れ、流れて何処にゆく?


落とした耳飾り、未だ見付からない。



一体、何処でタイミングを見失ったのか。



途切れ、途切れて眠りゆく。


この蟠りは、何時消える?



一体、何処でその結び目が解けたのか。



わからない。今のままじゃ、わからない。