友人と瑞牆山を登った | 月5万円で暮らす弱者男性のブログ

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35歳、妻1人子2人、年収500万円。仕事は親のコネ入社、妻は許嫁、住まいは実家、車は親に買ってもらった・・・そんな無気力弱者男性のブログ。

 

 弱者の瑞牆山登山

長くなるので超端的に記す。

 

 先に友人紹介

僕は弱者なので金がない。

交遊費は1円も出せない。

僕と交遊すると言うことは、僕分の交遊費を負担するということだ。食費であれ施設の入場料であれ交通費であれ。

なので、僕と友人でい続けられる人は、僕分の交遊費も負担できる金持ちか、僕を狙っているゲイか、あとはぞんざいに扱われるのが好きなドエムくらいで、常人ではない。

短く言うとイカレ野郎だ。

 

先にそんなイカレ野郎共の紹介をしておく。

 

友人その1

既婚の男だ。

背がでかい。

スポーツが好きで日頃から身体を動かしており、かなりのマッチョ体型だ。

僕にやたらとボディタッチをしてくる。

多分ゲイだ。

旅行が大好きで、しょっちゅう旅行に行っている。

そのおかげで、莫大なポイント(マイルとか)を保有している。

なぜか僕を旅行に誘ってくれる。

宿泊費も食費も交通費や燃料費も負担してくれる。要はパトロンだ。

つまりイでッチョでパトロンだ。

あだ名をゲマロンとする。

 

友人その2

独身の男だ。

かなりのデブで、足が遅い。

おっさんなのになんか甘いにおいがする。

どれだけ貶されても嬉しそうに「やめろよーwww」と言って笑っている。常人ならマジ切れして絶交レベルのことしても嬉しそうにしている。

たぶんドエム。

そして長年、痔に悩まされている。

うんこすると、たまにけつの穴からプルプルした物体がでてきて痛いらしい。そして痛いから指で押してけつの穴に戻すらしい。

ググってみるとどう考えてもいぼ痔の症状だ。

しかし本人はちょっと腸の調子が悪いだけだと言い張っており、かたくなに病院に行かない。

多分早く死ぬ。

つまりブでドエでいぼだ。

あだ名をデムジとする。

見た目は肌色で子汚いベイマックスを想像してくれればだいたい合っている。

 

かなりこき下ろした紹介になったが、実はこいつらはかなりの強者だ。

僕は社内ニートで仕事が無いからいつでも休めるだけなのに対し、こつらは両名ともにかなりの大企業に勤めていて、ちょっと出世してきているし、収入は多いし、休みも自由にとれる。仕事をコントロールできている。

 

あんがいふざけた態度を装っているのは、何か目的があってのことなのかも知れない。

たぶん無いけど。

 

 本節

8月某日。

ゲマロンからLINEで旅行の誘いがある。

トークのメンバーは僕とゲマロンとデムジの3人だ。

瑞牆山(みずがきやま)に登って、ラジウム温泉宿に一泊したいらしい。

 

瑞牆山については各自ググってくれ。超いいところだ。

 

金がないので拒否する。

僕分の費用はゲマロンとデムジで折半するから、車だして運転してくれればいいよと交渉される。

ゲマロンとデムジは免許は持っているが、車を持っていないし、シティボーイなので車の運転は不得意だ。

僕は田舎者だから毎日運転しているし、昔は釣りでよく遠征していたので、長距離運転でも平気だ。

デムジは「俺も負担すんのかよwwwいいけどwww」と嬉しそうにしていた。

僕は金がかからなければOKなので許可する。

 

行くことが決定したら、次はスケジュールだ。

3人とも割と自由に休みをとれるので、9月上旬、平日の2日間で行くこととする。

1日目で登山し、近くの旅館で一泊、2日目にのんびり帰る算段だ。

 

当日朝

朝3時に起床して、4時に出発する。

超眠い。

東京でゲマロンとデムジを拾って、瑞牆山に向かう。

片道4時間くらいだ。

 

スタート地点はみずがき山自然公園だ。

超涼しい。

下界は35℃とからしいけど、ここは20℃くらいだ。

デムジが涼しいと言っていたので「熱くるしいんだよデブ」と罵倒しておいた。

デムジは「なんでそんなこと言うんだよーwww」と嬉しそうにしていた。

ここから瑞牆山山頂を目指す。

計画している登山ルートはこれ。6時間コースだ。

 

ちなみに入山したらトイレ等は一切ない。

催したら立ちしょんと野グソだ。

ゲマロンは「危ないから俺が見えるところでやれ。見ないから」と言っていた。

やっぱりゲイだろ。

 

9時に登山開始だ。

電気柵を外してエントリーする。

黒いところを持てば安全に外せる。

外したらちゃんと元に戻す。

デムジに触ってみろと言ったら「いやだよーwwwしびれちゃうよーwww」と嬉しそうにしていた。

 

不法侵入ではなくて、これが正規のエントリーの仕方だ。

と言うのも、瑞牆山にはツキノワグマが生息している。

この電気柵は熊よけだ。

 

入山するときは、熊に出会わないように、わざと話しながら歩いたり、熊避けの鈴を身に着けて歩くのが良い。

熊も人間は怖いので、人間の存在を感じても、よっぽどの理由が無い限りは出てこない。

人間の存在をアピールして熊の方に避けてもらうのだ。

それでも熊に出会ってしまったら、静かにして、ゆっくり後ずさりしてフェードアウトするのが正しい逃げ方だ。

だいたいはこれで逃げれる。

もし追いかけて来たら、山を降りる方向に逃げるのが正解だ。

熊は手が短くて足が長いので、山を登るのは速いが、降りるのは遅いからだ。

じゃあ山を降りる方向から熊がきたらどうするのかって?

祈るんだよ。そんなことになりませんようにってな。
 

今回はゲマロンが熊避けの鈴を持ってきていたので、まあ大丈夫だろう。

最悪熊に襲われたら、デムジに足払いしてゲマロンと僕は逃げるということで作戦を立てた。

デムジは「なんでだよーwww俺も逃がしてよーwww」と嬉しそうにしていた。

と言ってもそもそもデムジは足が遅いので、皆で走って逃げても真っ先に犠牲になるだろう。デブだから食いでがありそうだし、狙われそう。

何も熊より速く走れる必用は無い。デムジより速く走れればいいのだ。

 

入山直後は芝生のようなものが生えた道だ。

ふかふかで気持ちいい。

しかしすでに疲れ始める。

だいたい登山はそんなものだ。

開始10分で1回帰りたくなる。

 

ちょっと進むとこんな感じ。

石がごろごろしてくる。

不動滝の方に進む。

道中には源流があったり、キノコが生えていたりするが、魚を捕るなら遊漁券、植物を採取するなら採取券が必用だ。

どっちもみずがき山自然公園で売ってる。

けっこう進んだところでデムジがストップをかける。

足が攣ったらしい。

これだからデブは。

めんどくさいので放置して進もうとすると「なんでだよーwww待ってよーwww」と嬉しそうにしていた。

デムジがいないと熊に出会ってしまったとき、先述のデムジをえさにする作戦が使えなくなってしまうので、しょうがなく休憩することにする。

 

僕たち3人はそんなに頻繁に登山するわけじゃないので、身体ができているわけでもないし、装備が充実しているわけでもない。

気が向いたらおもむろに山を登るニワカ登山家だ。

こういう奴らが遭難して山岳救助隊のお世話になるんだろうな。

 

デムジの復活を待って再出発をする。

 

源流があったり、

橋があったり、

滝があったりする。

マイナスイオンがやばい。
 

このあたりで疲れすぎて逆に気持ちよくなってくる。

ランナーズハイみたいなものだ。

 

もはや道がわからなかったりする。

正規ルートの方向には木々にピンク色のテープが張ってあるはずだが、取れてしまっていたりする。

 

で、12時ごろ頂上に着く。

正直死ぬかと思った。

素人がおもむろに登る山ではない。

 

いい景色である。

写真じゃ伝わらないけど、本当に壮大である。

 

ちなみに頂上には弱者を守る柵なんてものはない。

足を踏み外せばダイナミック=下山だ。

デムジに飛び降りろと言ったら「やだよーwww死んじゃうよーwww」と嬉しそうにしていた。

 

平日だってのに人いすぎ。

気圧差でカロリーメイトの袋がパンパンだ。


登山するときはカロリーを補給するために行動食が大事だ。

 

軽く食事をとったら下山だ。

12時半に出発。

富士見平小屋に向かう。

富士見平小屋の写真は取り忘れた。

平日なのにテントがいっぱいあった。

おそらく富士見小屋で一泊キャンプして、次の日朝から登山するのがトレンドだ。

 

そして無事に下山できた。

 

素人3人組だけど、平均よりかなり速く登山できた。

まあこんなもんよ。

登山が終わったら自然公園でぐだぐだして、

宿に向かう。

泊まるのは金泉閣という宿だ。

金泉閣については各自ググってくれ。

万病に効くラジウム温泉が有名だ。

 

部屋はこんな感じ。

歴史を感じる。

僕は古いものが好きだ。

 

晩飯。

山の幸と川の幸である。

超うまかった。

 

そしてこの旅行の目的、ラジウム温泉に入る。

効能はいろいろある。

というかもう万病に効く奇跡の湯みたいな扱いだ。

弱者男性にも効くといいな。

 

入り方は30分源泉に浸かって、5分登り湯に浸かる。これで1セット。

1日で4セットまでやっていいらしい。

つまり最大2時間20分かかる。

 

源泉は30.5℃で王道色に濁っている。

けっこう鉄臭い。

夏のプールみたいなもんで、ずっと使っていられる。

登り湯は普通のお湯だが45℃くらいある。超熱い。

 

僕たち3人は4セットフルにやり切った。

せっかく来たので。

 

そして温泉ではゲマロンに身体をガン見された。

やっぱゲイだろこいつ。

せめてチラ見にしろ。

 

風呂から出たら酒を飲んで寝る。

ゲマロンがやたらに酔わそうとしてくる。

いいかげんしろ。

 

そして温泉で体温が上がったせいかしらないが、デムジからやたらと甘いにおいがする。

「臭いんだよデブ」と罵倒しておいた。

デムジは「なんでそんなこと言うんだよーwww」と嬉しそうにしていた。

 

2日目。

朝食も山の幸と川の幸だった。

写真を取り忘れたが、晩飯と似たような感じ。

超うまかった。

 

そしたら、ゲマロンとデムジを東京に送り届けて解散だ。

別れ際、ゲマロンがすごく悲しそうにしていた。

やっぱゲイだろ。

 

次は12月にスキーに連れてってくれるらしいよ。

車だして運転するくらいならまたやるよと言ったらすごく嬉しそうにしていた。

 

で、この記事を書いているのは登山の一週間後なわけだが、ぜんぜん筋肉痛になっていない。

ラジウム温泉効くかも。

 

以上。