

ほんの一部を掲載します
今回は首都メキシコシティの一事件です
Part4:モリエール(Moliere)通り
メキシコの住まいはポランコ(Polanco)のモリエール(Moliere)という道路沿いのマンションでした。
“カルソ(Plaza Carso)“や“ミヤナ(Miyana)“といった日本人が多く住む高層マンションではなく、落ち着いた雰囲気の中層階マンションで、近くに公園もあり大家さんにも恵まれ結果論ですが最高の住まいでした。
さて近所の治安に関してふれます。
ポランコは駐在員が安心して暮らせる地域となるように政府主導で治安強化をしている地域で、ローカル(現地人)のレベルは上流階級が住む高級住宅地です。
東西に走るプレジデンテ・マサリク通りは国際的な高級ブランドショップが立ち並び、メキシコの銀座と呼ばれています。
高級で世界的に評価されている美味しいレストランも数多く営業し、とても華やかです。
モリエール通りはマサリク通りと南北に交わっていて、我が家があったマンションは南方面の閑静な住宅地、北へ行くと高級百貨店パラシオ(El Palacio de Hierro)やショッピングモールがあります。
さて、ここまでの情報から我が家が住んだモリエール通り、近くのマサリク通り、ポランコ地区全体が華やかで治安の良いイメージが広がると思います。
実際、我が家も2歳半の息子をストローラーに乗せてスタバのコーヒー片手によく散歩してました。
しかしそこはやはりメキシコ、安全そうに見える場所でも油断禁物と気付かされる事件が近所で何度か起きました。
その内のいくつかを記します。
1つ目は、モリエール通りにあった日本食レストラン(Tepanyaki Takenoya)近くで発生しました。
我が家から北へ300m~400m歩いた場所にあるお店です。
日本人の男女2人が食事を終えて店をでてから何歩か歩いたその瞬間、数人の男達に囲まれました。
男達の手には銃が握られており財布を要求、日本人2人は素直に従い財布を渡した為、ケガなどの外傷はなく最低限の被害に収まりました。
メキシコで起きる日本人が絡んだ犯罪情報は、日本国大使館からスピーディにメールで共有されます。
我が家からたった数百メートル、いつも散歩する範囲だし、お店にも行った事もあるし,,,と大きなショックを受けると同時に、何かあればすぐ差し出すダミー財布をちゃんと持ち歩こうと改めて気を引き締めた事件でした。