こんにちはゲラゲラ

ランニング大好き40代、Alexです。

3年間駐在したメキシコ生活を
本にして出版しました。

今回まとめたのは治安編です。

取引先の社長が銃で撃たれたり、
会社の倉庫が盗賊50人に襲われたり、

メキシコの刺激的な日常に興味がある方は、ぜひアマゾンで本の購入をお願いしますビックリマーク


本の一部を載せます。

今回は第一話“ティファナ“です。おーっ!



Part1:ティファナ


メキシコの都市、ティファナをご存知でしょうか?


僕はメキシコに滞在した3年間の中で、仕事の出張を含めて3回行きました。


何年経っても目を閉じて思い出すと、メキシコの匂いが漂ってくる魅力的な都市の一つです。


ティファナはメキシコの最北端西にある都市で


アメリカのカルフォルニア州最南端の都市サンディエゴと陸路が繋がっていて、徒歩や車で国境を越えることができます。


コロンビアやチリなど南米で生産される大量の麻薬を陸路で北米に持ち込む為には物理的に必ずメキシコを通る必要があります。


そのためメキシコは昔から麻薬カルテルのトラブルが絶えることがなく、そして北米と国境が面しているティファナの治安が悪化する要因となっています。


90年代、ティファナはTelevision  Valley と呼ばれ、SANYO、Sony、Panasonic、HITACHI、JVCなど


日本の名だたるメーカーがブラウン管テレビを組み立てる工場を建設し販売を拡大していました。


SAMSUNGやLG、中国勢などが市場に侵食する2008年頃まで日本メーカーは最盛期を謳歌していたようですが、


そんな最中、1996年、金野衛社長(サンヨー ビデオ コンポーネンツ)が誘拐されました。


社長の身柄は身代金200万ドル(当時約2億3千万円)を払い、9日後に無事解放されたようです。


この事件は当時ティファナに在住していた多くの日本人に衝撃を与えました。


メキシコの犯罪組織は外国人(メキシコ人以外)を狙うと国際的な関心を集めてしまうため避ける傾向にありましたが、


2006年には同じくティファナで韓国系会社員ヨン・ハク・キムが武装グループに誘拐されました(自力で逃げ出し無事保護)


この頃、メキシコでは身代金を目的とした富裕層の幹部やその家族を狙った誘拐事件が多発し、


麻薬に次ぐ誘拐が犯罪組織の中で利益の上がるビジネスの一つとなりました。


さて、話は変わり、僕は家族と2018年にメキシコシティへ赴任してます。


メキシコシティで知り合ったあるメーカーの駐在員は、自分で車を運転することを会社から禁止され、


そのかわり毎日自由に使える運転手と車が充てがわれていました。


“ティファナでのサンヨー誘拐事件がきっかけで、うちは何年も全社員に運転手と車を無料で用意しているんだよ”と言っていました。


10数年経っても治安対策を必要とするくらい、当時の誘拐ブームは強烈なインパクトだったのですね。



さて、3度ほど出張したティファナの印象です。


(文字数の限界でここでカットします)



前回は目次を公開しました

全12章でメキシコの治安に関してまとめた本となります

特に注目は僕の会社の倉庫が盗賊に襲われた話で、日本ではありえないような実話です

Kindle unlimited でも読めますのでぜひ一読いただけると嬉しいです