

ほんの一部を掲載します
今回も首都メキシコシティの一事件です
Part5:マサリク(Presidente Masaryk)通り
メキシコシティの中心は華やかといえど、やはり治安が良くないと感じた近所の事件2つ目。
高級住宅街ポランコを東西に真っ直ぐ伸びるマサリク通りはティファニーやグッチ、エルメス、ルイビトンなど、有名ブランドが全長3kmの通りに並びます。
また、メルセデスベンツ、ポルシェなど外国車ディーラーも多く、レストランもメキシカン、イタリアン、フレンチ、チャイナ、ステーキ、和食とあらゆるジャンルの食が楽しめます。
週末になると多くの人で賑わうマサリク通り、そんな中で僕の会社の人事部長、カロリーナ(仮名)が突然悲劇に遭いました。
土曜日の夕方、彼氏と2人でマサリク通りをデートしていたカロリーナはリンコルン公園(Parque Lincoln)に行こうと小道を曲がりました。
少し歩くと背後に不穏な空気が…
振り返るまもなく後ろから男2人に銃を突きつけられました。
コネなどなく実力で人事部長まで昇進したやり手のカロリーナはとっさに
「私の高級腕時計を持っていっていいから解放しなさい」と交渉しました。
交渉は成立。二人組の男達はカロリーナから腕時計を奪い走って逃げ去ったとのことです。
余談ですがカロリーナが身につけていた腕時計は勤続20周年記念で贈呈された会社のロゴ付き腕時計。決して高価な品物ではありませんでした。
メキシコで道を歩く限り、高価なものを身につけないことは常識と言えますが、さすがやり手の人事部長と思わせる結末でした。
しかし華やかなマサリク通りで起きたこの事件も日本人駐在員にはとてもショックな出来事でした。
どんなに近くても、人通りがあっても、妻には移動するときはUberを使用するように伝えました。
会社から移動代としてタクシー費用は出たので妻もほぼ100%移動はUberを使ってました。
このUberに関して、慣れれば問題ないですがいくつかポイントがあります。次章はこの点に触れます。