こんにちは。

AC です。



予約していた「玉子焼き」を買いに、東京北区の王子「扇屋」に行ってきました。

厚焼玉子(王子扇屋)
「厚焼玉子」(王子扇屋)
王子「扇屋」のオーソドックスな昔ながらの玉子焼。とてもジューシーで、一口噛むとだし汁がジュワっと口の中に広がります。
甘めの味付けと、ふわふわとした食感は江戸を代表する味だと言われています。


「玉子焼き?、何で王子なの?」

「その答は、」というと、

落語「王子の狐」の中に出てくるんです(^-^)/
☆落語「王子の狐」~名人5代目古今亭志ん生


「王子の狐」は、「人を化かす狐」ならぬ「人が狐を化かす」噺です。

男が狐を連れて、料理屋の二階に上がり込み、天ぷらや玉子焼きを肴に飲み食いする場面が出てくるのですが、

その料理屋こそが、王子の料亭「扇屋」なんです。

王子扇屋(江戸時代)
明治期の王子「扇屋」


江戸時代の王子は、

「王子稲荷神社」への参詣や

「滝浴み」(滝を眺めて楽しんだり、その水で遊んだりして涼を求めること)など、

江戸郊外の観光地として大変賑わっていました。

『名所江戸百景 王子不動之滝』広重
歌川広重『名所江戸百景 王子不動之滝』(滝水は右側の音無川に流れ込んでいる)


王子界隈の音無川(おとなしがわ)付近には、観光客を見込んだ料亭が軒を連ねていたんだそうですが、

その中でも特に美味しいと評判だったのが、料亭の「海老屋」と「扇屋」。


江戸の料理屋番付


落語「王子の狐」の舞台になっている料亭「扇屋」は、なんと慶安元年(1648年)の創業です。

300年以上続いた料亭は2005年に閉店してしまったのですが、

現在は、15代目早船武利さんが一子相伝の技を受け継ぎ、名物の玉子焼き専門店として店頭販売を続けています。

一畳ほどの小さな木造のお店は、何となく、江戸の風情を残していますね(^_^)

王子扇屋(正面)

江戸からの伝統の味「厚焼玉子」だけでも食べる価値があるのですが、

今日の目玉は、

扇屋名物の「釜焼玉子」。


イギリス人視察団から習った調理法を応用し、溶き卵を注いだ鍋の上に鉄板で蓋をし、炭火を乗せ、下からの火とともに蒸し上げます。

スフレやカステラがルーツということで、少しケーキのような感覚があります。

卵16個を使って、蒸し焼き上がった「釜焼玉子」、一見の価値がありますよ(^-^)/
↓ ↓ ↓

きつね色の誘惑 贅沢な玉子焼きの巻


予約していた「釜焼玉子」(4,200円、要予約)を受け取った時、まだ焼き立てのアツアツでした。

王子扇屋(釜焼玉子)

王子扇屋「釜焼玉子」(開けた所)

開けてビックリ!卵16個とは思えないボリューム

王子扇屋「釜焼玉子」(6分の1)

6つに切るとケーキみたいでした♪♪♪


ドラマはいつでも、ハッピーエンド。

「逢えて、よかった\(^_^)/」


それでは、また次回♪



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