こんにちは。

AC です。



今日は、「異人館通りに"宝くじ館"」神戸ポートアイランド博覧会です。

異人館通り(神戸市北野)
異人館通り(神戸市中央区北野町)


展示・ディスプレイ会社「乃村工藝社」で初めて受注した「神戸ポートピア'81 宝くじ館」は、半年間の「博覧会パビリオン」の仕事で、

クライアントは、第一勧業銀行宝くじ部(現在の"みずほ銀行宝くじ部")
会期は、1981年 3月20日(金)~9月15日(火)
会場は、神戸ポートアイランド

でした。

仕事として初めて経験する博覧会でしたが、その後担当していくテーマパーク、博物館などのプロジェクトでの経験的基盤となりました。
#「"宝くじ"を展示する?」宝くじ展'80~1980
#「ポートピア'81へ」第一勧銀宝くじ部~1980
#「神戸ポートアイランド博覧会」地方博の先駆け~1981
#「ポートピア'81と展示会社」乃村工藝社~1981



神戸の「異人館通り」と言えば、おしゃれな観光地で知られています。

「異人館通り 宝くじ館」といっても、神戸・北野の異人館通りではなくて、「ポートピア'81」内での話です。


博覧会会場内の「異人館通り」は風見鶏の館、うろこの家、ハッサム邸など明治の異人館のまち並みを再現したものでした。

明治期の神戸の雰囲気の中で、飲食やショッピングを楽しめる東西165m、幅25mの通りとして計画されていました。

異人館通り(神戸ポートピア博覧会)
異人館通り(神戸ポートピア博覧会)


「宝くじ館」は、その街並みの中で、「宝くじ関連の情報展示」と「ポートピア記念宝くじの販売」を行うものでした。


この時の「目玉」は、「宝くじの自動販売機」でした。

「そんなのあるの?」
「見たことない!」

「そうですよね(^_^;)」

ポートピア'81異人館通りの「宝くじ館」では、実際に「自動販売機」で宝くじを販売していたのですが、

その時(1981年)以来、私も見た記憶がないですね。

人気がなかったのか、必要性がなかったんでしょうか?



さて、「宝くじ館」の展示制作の話をしましょう。

東京で制作して神戸に持っていけるモノは、すべて東京で準備しました。

・グラフィックパネルなどのグラフィック制作
・映像のソフト制作とバード調達
・展示ケースなどの特注什器の制作
などがそうでした。

「宝くじの自動販売機」も、自販機メーカーが製造した機械をそのまま設置したわけではないんですよ。

そのままだと、異人館のデザインと合いませんから、異人館になじむ色やデザインのプレートで明治風にしていました。


現場となる「異人館」の建物は、外装はできていますが、

内装の仕上げは、それぞれの出展者(出店者)がやることになっていました。

ですから、

・床、壁、天井の内装仕上工事
・電気工事
・水道工事
・展示物据付け工事
などは現場でなければできない作業ですから、

大阪社の現場事務所に依頼して、大阪や神戸の業者さんにやってもらいます。

ただ「お願いしまーす」と言ってもやってくれません。

「何をしてもらうか」

「いつやりたいか」

だけではなく、


を意思表示して、折衝しなければ受けてもらえないんです。

でも、いったん話が通れば同じ会社の中での話なので、


職人さんは「現場監督」の指示で作業します。

ですから、「何をどうしたいか」を的確に伝えなければなりません。

先輩のデザイナーが多くは指示してくれますが、

私しかわからないことは、私が「現場監督」になりました。


3月20日のオープンを迎え、9月15日に閉園するまで、無事に運営できるようにするのが「博覧会」での展示の仕事です。



その会期中の博覧会場の雰囲気はどんなものだったのでしょうか。


そのお話は、また別の回で♪


それでは、また次回(^_^)v


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